もし自分の顔がもう一つあったら――。そんな好奇心を満たすお面を、大津市下阪本6のベンチャー企業「REAL―f」が開発した。商品名は「ザ・リアルフェイス」。その名の通り、ほくろやひげ、しわの位置まで本人と一緒。目は光沢のある樹脂を使い、瞳の血管まで再現した。 依頼者の正面、左右、斜めから撮影した顔写真をコンピューターで合成し、軟らかい樹脂に転写。石こうでかたどった本人の顔の原型に貼り付ける。 北川修社長(53)は8年前、勤めていた会社で等身大の人間コピー機の開発に携わった。「いつかは立体の人間コピーを」と、09年夏に退社。妻惠さん(51)と会社を設立、独自に画像処理した写真を顔型に精巧に転写する技術を開発した。 完成品を見た友人からは「気持ち悪い」「怖い」と言われるが、飲み屋に「連れて行く」と物珍しさから客が集まるなど話題性は抜群。完成まで約2週間。価格は1枚30万円、2枚目以降6万円。北川