ケータイから聞こえる緊急地震速報が不気味な音をたてる。揺れ続ける震源地。倒壊した家屋、殺気立つ避難所、余震におびえる人々。メディアが切りとる「被災地」の姿はいずれも間違ってはいない。けれども、当たり前だが被災地にだって朝はくる。雨上がりの抜けるような空には太陽がのぼり、その日差しの下で子どもたちははしゃぎ回る。駐車場に止めた車から出勤するお父さんがいて、避難所にだっていれたてのコーヒーの香りが漂う。いつもと少し違う朝だけど、誰かが懸命に生きる一日のはじまりであることには変わりない。地震発生から1週間。ドイツ在住の若きカメラマン木村肇が被災地のある一日を切りとった。震災下という非日常を精一杯生きる人々が、やがて日常を取り戻すであろう熊本の明日の輪郭をかたちどっている。 (撮影・木村肇/構成・ノンフィクションライター中原一歩/Yahoo!ニュース編集部) 最も被害が甚大だった益城町は熊本市に隣
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