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「ポストトゥルース」という、時代を象徴するテーマをもとに作り上げられた前作から約1年半。tofubeatsがリリースする4作目のフルアルバム『RUN』は、一聴すると、かなり不思議な聴き心地のするアルバムだ。ゴツゴツとした、どこか歪な手触りをもった本作を聴いていると、もし、前作が「時代」というものを形作っていたとするなら、本作はそんな時代の中で、小さく強く息を吐きながら生きるtofubeatsという「個人」を形作っているのではないか?――そんなことを考えさせられる。 これまで、森高千里や藤井隆など華々しい客演を招いて作品を作ってきたtofubeatsだが、今作では初めて演奏やボーカルに客演を招かず、マスタリング以外の全編をひとりで作り上げたという。なぜ、ここに来て彼は「ひとり」になったのだろうか? 「何事も時代のせいにしすぎていたんじゃないか?」――そう語る彼の眼差しは、過去でも未来でもなく
「カメラ目線で歩きながら歌う」「急に横からメンバー出てくる」など、ミュージックビデオにありがちな演出を批評した、岡崎体育のミュージックビデオ“MUSIC VIDEO”が、『第20回文化庁メディア芸術祭』の「エンターテインメント部門 新人賞」を受賞した。映像監督を務めたのは、「寿司くん」こと、こやまたくや。岡崎のほぼ全てのミュージックビデオを担当しているほか、シュールなブラックユーモアが人気のアニメーション『寿司くん』なども手がけ、最近では男女混成3ピースバンド「ヤバイTシャツ屋さん」での活動で話題を集めるなど、マルチな才能を発揮しまくっている。 ミュージックビデオ、アニメーション、そしてバンドと実に幅広いアウトプットを持つこやまの表現に一貫しているのは、徹底した「メタ視線」とそれに基づく客観性・批評性だ。朋友・岡崎体育とも共鳴し合うという、その感覚は一体どこから来ているのだろうか。 最初は
深津貴之(fladdict)という名前が知られるようになったのは、ブログが普及しはじめ、「個人の情報発信が世界を変える」と騒がれていたころ。当時まだ学生だった深津は、留学先からデザインとテクノロジーの話題を頻繁に発信していた。 Flashを使ったインタラクティブなWebサイトが話題を席巻していた時代、そのコミュニティー内で抜きん出た情報発信力で頭角を現し、iPhoneの登場を期に開発したカメラアプリがヒット。その後、フリーランスのクリエイターが所属するクリエイティブチームTHE GUILDを設立し、自身もユーザーの行動を設計するデザイナーとしてUX / UIデザインに携わっている。2017年にはnoteを運営するピースオブケイクのCXOに就任するなど、移り変わりの激しい業界内において、十数年という長きにわたり、変わらず要注目の存在として知られている。 なぜ深津貴之の言動は常に注目を集め続け
フライヤーやジャケットのデザインでは、デジタルだけで完結してしまうことも多いそうですが、今回は大量のステッカーによるコラージュが特徴的な、でんぱ組.inc『でんでんぱっしょん』のジャケット制作で、実際に行った作業工程の一部を教えていただきました。杉山さんならではの個性的な作り方に、きっとビックリするはずです。 まずはオリジナルステッカーを作ることからスタート。メインで使ったメンバー写真のステッカーは、PCでレイアウトしたデザインを市販のシール用紙に印刷して、その上からホログラムシートなどを重ね、キラ仕様にしています。とにかくいろんなパターンを大量に作ったため、ステッカー作りだけで3日かけたとか。 杉山:実はメインのステッカーも、全て普通にハサミで切り抜いているんです。大量に作りすぎたので、デカいステッカーは自分でやって、小さなものは知人にも手伝ってもらいました。「こういう感じで」とかお願い
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