ホッケーマスクで顔を覆った男が、丸太に向かいチェーンソーを振るう。数時間で削り出されたのはアニメのキャラクター。豪快な彫刻の映像が、インターネットの動画共有サイトで話題を集めている。 ホラー映画にちなみ「ジェイソン」と呼ばれている男の正体は、チェーンソーアート歴20年を超す長野県安曇野市の伴正史さん(59)。今年1月からアニメ好きの長男拓弥さん(28)の発案で、制作風景をサイトに投稿している。東京・秋葉原のホビー店からもマスコットの制作を依頼されるほどの人気だ。 写真や絵を頼りに、刃の長さや出力の違う4種類のチェーンソーを使い分け彫り上げる。材料は杉などの間伐材。既に20作品近くを仕上げた。アニメに興味がなかった伴さんだが、今では「どこまで再現できるかが勝負どころ」と話す。