ゲーム出版大手「エンターブレイン」の浜村弘一社長は9日、ゲーム業界のセミナーを開き、「今後はゲーム機がiPhoneやSNSと戦う時代になる。ソフト会社もただ漫然とパッケージを出す時代は終わった。サービスのクオリティー(質)が優劣を決める時代になる」と分析した。 浜村社長は、400万本を出荷した「ドラゴンクエスト9」(DS)の購入者の47%が最近DSのゲームを遊んでいなかった「休眠ユーザー」であったことや、63%が何らかの通信機能を利用しているデータを見せながら、「今後のゲームソフトはプレー時間が長くなり、中古ゲーム市場にソフトが流れにくくなる」と解説した。 さらに世界的に値段の高いソフトが売れにくくなっている傾向や、これまで5年に1回というゲーム機の開発サイクルが延びていることに触れ、「ゲーム機は、グラフィックの進化をやめ、ネットワークのサービスや操作方法を変えることで新たな驚きを提供する