【2月19日 AFP】オーストラリア南東部の町で、「毛むくじゃらのパニック」と呼ばれる雑草が異常発生し、住民らを悩ませている。住宅は雑草で覆われ、除去するのに数時間かかる場合もあるという。 豪南東部ビクトリア( Victoria )州の町ワンガラッタ( Wangaratta )で異常発生しているのは、急速に成長する回転草(タンブルウィード)の一種。学名は「パニクム・エフスム( Panicum effusum )」で、地元では「ヘアリー(毛むくじゃらの)パニック」の通称で呼ばれている。 黄色くふわふわした見た目のこの草には毒があり、羊が食べると死ぬこともある。同国の在来種で、乾燥した暑い夏が来るとよく風に吹かれて飛んでくるため、地元住民の間でもよく知られている。 だが、この夏は異常なほど大量に発生し、家屋の入り口や私道、裏庭をぎっしり覆い尽くした。積もり上がった草は、屋根にまで達する場合もあ