長崎県対馬市の観音寺から盗まれた観世音菩薩坐像について韓国の裁判所が返還差し止めの仮処分を決めた問題を受け、市最大のイベント「厳(いづ)原(はら)港まつり対馬アリラン祭」の運営主体である対馬市商工会青年部厳原支部は17日までに、祭りの名称から「アリラン祭」を削除することを決めた。上部団体である同祭振興会は5月中旬までに新名称を最終決定する方針。 同祭は、対馬と朝鮮半島の交流の象徴として30年以上続けられてきた。メーンイベントは李氏朝鮮の外交使節団「朝鮮通信使」の再現パレードだが、これも中止される可能性もある。 関係者によると、祭りの運営費のうち約400万は住民の寄付でまかなわれてきたが、仏像盗難問題を受け「韓国との交流イベントに金を出したくない」と拒む人が相次ぎ、必要な資金が集まらない可能性が出てきた。このため、厳原支部は4月6日の総会で、韓国への抗議の意志を示すために名称変更する方針を全