東日本大震災の復興予算が全国の自治体で被災地復興以外の事業に使われている問題で、兵庫県が2011~14年度に国から配分された84億円の一部を、被災者以外の緊急雇用や森林整備事業などに充てていたことがわかった。 県財政課によると、84億円は▽緊急雇用就業機会創出基金▽森林林業緊急整備基金▽自殺対策強化基金▽高校授業料減免等基金の4基金に積み立て、すでに46億円を支出している。 このうち、緊急雇用就業機会創出基金では、11~12年度に37億円を支出。観光動向調査や独身男女の縁結び支援事業などで2698人を雇用したが、被災者は約3%の78人だった。 担当のしごと支援課は「東日本大震災による景気悪化で多くの人の再就職が難しくなった。被災者以外の雇用が問題とは考えていない」としている。 また、森林林業緊急整備基金では11~12年度、県内の森林間伐事業(160ヘクタール、3700万円)やバイオマス関連