昭和の終わりに生まれた。 今年本厄になる。 厄払いにいかなくては。 隣にいる厄を、お祓いするのは、今なのかもしれない。 永遠の愛を誓い合い、どんな時も支え合うパートナーだと思っていたが、いつの間にかモンスターになっていた。 その片鱗が垣間見れたのは結婚してまもなくだった。 田舎の父が、仕事の関係で上京し、我が家に遊びに来てくれた時のこと。 ひとしきり食事した後、夫が、歯医者か何かで用事があると言って出ていった。結局、父を見送る時間になっても帰ってこなかった。 親戚付き合いが苦手で下戸な夫は晩酌好きな父に付き合うのがしんどかったのかなと思う私に、「優しい旦那さんだね。父と子の時間を作ってくれたんだね。」という父。 そう父が思ってくれているのなら、良かった、が、違った。 キャバクラに行っていたのだ。 用事を終えて帰ろうとしたら、キャッチに引っかかり、つい行ってしまったのだという。 そもそも酒に