2018年1月7日のブックマーク (3件)

  • 限界の足音|生湯葉 シホ

    Twitterのフォロワーがひとり減って、あれ、と思ったらインスタもひとり減ってて、2日前のLINEも既読にならなくて、あ、切られたって思ったの」 アイスココアをストローでぐるぐるとかき混ぜながら彼女は言う。「切られた」と私がつぶやくと、「うん。音信不通」と射抜くような目でこちらを見た。 よく陽の当たるテラス席だった。友人は彼氏が1年間の交際のなかで一度も怒ったことのない温厚な人だったこと、学生時代のバイト先の先輩であったこと、激務で病を患ってからも変わらずに優しかったこと、ある日の電話を境に連絡がつかなくなったこと--をひとしきり話し終えたあと、通りに目をやって「きょう日差しやばいね。椅子すごい熱い」と笑った。 消えてしまう人、というのはどこにでもいる。 そのころの私は駆け出しのライターで、所属していた小さな会社の社長に指示されるたび、右も左もわからないまま取材先に出向いていた。 あ

    限界の足音|生湯葉 シホ
  • 残るのは言葉だけだ|生湯葉 シホ|note

    このところ何もかもがだめだった。部屋の外に出るのが億劫でたまらなくて、自分宛ての公共料金のハガキののりを剥がすのすら怖かった。 気分を強制的に変えようと湘南乃風を聴いてみたけれど、「マジで最高 心解放」という歌詞でさらにもうだめになってしまって、ほかに方法がないからキッチンの奥にしまっておいた酒ばかり飲んだ。 アルコールに依存するのは2年前にやめたはずなのに、ああけっこう経ってんのに何も成長してないなあ、と酔いがさめてからうんざりした。酔ってソファで眠り、目が覚めると泣いていた。 なんでこうなんだろうと思って、10代の頃の日記を開いてみて納得した。16歳の私は2008年の7月6日に「このまま何もできないままで死んでいく」と綴り、17歳の私は翌年の7月6日に「何ひとつできない、もう駄目だ」と綴っていた。18歳の私にいたってはなぜだか保健室にいた。 つまりは、そういうバイオリズムなのだ。どうい

    残るのは言葉だけだ|生湯葉 シホ|note
  • 漢文学習がどんな役に立つのか、なるべく簡単に解説してみます: 不倒城

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    semi 2018/01/07