細菌のうち、バチルス属(Bacillus spp.;枯草菌、セレウス菌、炭疽菌など)やクロストリジウム属(Clostridium spp.;破傷風菌、ガス壊疽菌、ボツリヌス菌、クロストリジウム・ディフィシルなど)は芽胞を産生する。この芽胞は物理化学的抵抗性が大きく、消毒が行いにくい。とくに、バチルス属の芽胞は物理化学的抵抗性が非常に大きいので、滅菌の指標(インジケーター)として汎用されている1)。 枯草菌(Bacillus atrophaeus、旧名B. subtilis)の芽胞は、通常は病原性を示さない。したがって、枯草菌の芽胞の消毒は通常不要である。しかし、滅菌の目的で、枯草菌の芽胞の消毒が必要になる場合がある。たとえば、電子内視鏡の緊急滅菌などの場合である(図1)。この場合には、化学滅菌剤としてグルタラールや過酢酸などの高水準消毒薬を用いる。グルタラールへの10~60分間浸漬などを行
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