これは、ずーっと、ずーっと、昔から伝わる、不思議で素敵なお話です。 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。 ある日のこと、おじいさんは山へ竹を取りに行きました。 かごを編んだりするために、竹はいつも必要でした。 山へ行ったおじいさんは、なんと光る竹を見つけました。 ナタで切ってみると、中には可愛らしい女の赤んぼうがいるではありませんか! びっくりしたおじいさんは、ともかくも家につれて帰り、おばあさんに赤ん坊を見せました。 おばあさんもびっくりしましたが、子どもの無い夫婦を可愛そうに思った神様が、子どもを授けてくださったのだろうと語り合いました。 そこで、おじいさんと、おばあさんは、この子に「かぐや姫」という名前を付けて、かわいがって育てることにしました。 「かぐや姫」とは、輝かしいお姫様、という意味。光っていた不思議な竹から出て来てくれたこともありますし、この子自身も輝かしく