はじめに デュアルディスプレイを備えたノートPC向けのプレゼンテーションツールには、外部ディスプレイにスライドを表示する一方で、ノートPCの内蔵画面にはアンチョコを表示させる機能を持つものがあります。この機能は、急なプレゼンや外国語での発表などで非常に重宝することがあります。 しかし残念ながら、Linuxやその他のオープンソースOSで動作するプレゼンテーションツールで、そのような機能をサポートしているものは今のところありません。そこで、イメージとメモを表示するだけのシンプルなものですが、外部ディスプレイにはスライドを表示し、手元のディスプレイにはノートや次のスライドを表示させるツール「Prompter」を作りました。本稿では、その実装を例題に、GTK+プログラミングの概略を紹介します。対象読者 GTK+プログラミングに興味がある方。もしくはPCを2台使ったプレゼンテーションをやってみたい人