俗語や言葉の新解釈を積極的に採用し、辞書を手放せない出版関係者らに「三国(さんこく)」の呼び名で親しまれる三省堂国語辞典が6年ぶりに改訂された。今回の第7版は「てか」(「っていうか」の意)など約4000語を追加。従来項目に磨きをかける「手入れ」作業も行われた。東日本大震災を経て、新たに映しだされる日本語とは? 【若狭毅、平山泉】 【生きづらいけど女がいい】「舟を編む」の三浦しをんさんに聞く ◇ことばの鏡 脱・男目線 「三国から美人が一気に7人もいなくなった」と話題になっている。 辞書の構成は、見出し語と意味を説明する語釈から成る。例えば改訂前の三国6版で見出し語「世にも」を引くと、「またとないほど。実に。いかにも」と語釈があり、用例の「世にもまれな美人」が続く。 だが7版の用例は「世にも不思議な物語」にかわり、美人が消えた。ほかにも「黒目がちの美人」「すごい美人だ」「すこぶる付きの