「解釈学的循環」は、ハイデガーの提唱した言葉である。これは、世界史を学ぶ上で、大切な概念であると思う。 解釈学的循環を簡単に説明すれば、「木を見ないと森が分からないけど、森を見ないと木が分からない」ということ。 このような循環に陥ると、一見理解は不可能なような気がしてくる。しかし、決して不可能なわけではない。 まず、全然理解できなくてもいいから森を一通り見る。そのあと木を見れば、何もしないで木だけを見た時に比べれば、ほんの少しだけ分かったような気になれる。 木をほんの少しだけ分かったようになった状態で、もう一度森を見れば、1回目よりも多少マシな理解が出来る。 その状態で再度、木を見れば、やはり前回よりもいくらか分かった気になれるはず。 これを繰り返していくことで、理解の階段を少しずつ上っていくことが出来る、という考え方だ。 世界史であれば、これは通史とテーマ史の関係と一致する。 山川の教科
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