覚せい剤事件で起訴の女性、「違法証拠」と無罪判決 札幌地裁 (08/25 19:51) 覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪に問われた札幌市内の女性(26)に対する判決が25日、札幌地裁であった。大久保俊策裁判官は、弁護側の「警察官が証拠を違法に収集した」との主張を認め、無罪を言い渡した。 判決によると、女性は2013年5月7日、札幌市中央区で、道警本部自動車警ら隊の警察官から職務質問を受けた。その際、警察官は、任意での採尿を拒否した女性を解放せずに捜査車両内に違法に留め置き、その間に強制採尿の令状を請求。令状に基づいて行われた尿検査で陽性反応が出たことから、女性は緊急逮捕された。尿検査が実施された病院では、女性が使用したベッドから注射器などが見つかった。 公判で女性は黙秘し、弁護側は「約5時間に及ぶ留め置きの違法性は重大。それに基づき収集された証拠は排除されるべきで、女性を有罪とする証拠