孟子は2300年余り前に、すでに「民は社稷や君主よりも貴い」「王が国を危うくすれば王を替える」として、いわゆる易姓革命論を唱えた。鄭道伝(チョン・ドジョン)は、600年余り前に国民を国家(高麗)より重視する易姓革命を実践し、新しい国家である朝鮮の建国を支えた。 王朝国家においても人民が国家の根本だった。民主国家であるわが国の憲法にも、「大韓民国の主権は国民にあり、全ての権力は国民から出る」となっている。しかし、わが国の司法府は、国民に仕える精神が薄くなったようで残念だ。 裁判官は判決を通じて個人の生命や財産、自由、そして人生を左右するほどの強力な権限を行使する。社会と国家全体に影響を与える判決も行う。だが、誤った判断に対する責任は、ほとんど負わない。裁判官は、憲法と法律によって、その良心によって、独立して審判すると、憲法は唄っている。裁判官の判決に関連して民事責任を問わないとする根拠は、憲