4月28日に、私も一委員として出席した財政制度等審議会財政制度分科会が開催されました。この会合で、私も一委員として加わった同分科会の起草検討委員から、「我が国の財政に関する長期推計」が報告されました。 安倍内閣が2013年8月に「中期財政計画」で掲げた財政健全化目標のうち、国・地方を合わせた基礎的財政収支について「2020年度までに黒字化、その後の債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指す。」と明記しています。ただ、2020年度以降に債務残高対GDP比を安定的に引き下げるためには、どの程度財政収支を改善すればよいかが、まだ具体的に示されていませんでした。 この財政の長期推計は、拙稿「【政策会議日記9】わが国財政の長期展望をどう見るか(財政制度等審議会)」でも記したように、わが国で社会保障・税一体改革を実行することを見越して、財政の持続可能性を具体的に分析しようということです。わが国の財政状