パンチパーマを見かけなくなったと思いませんか?頭髪全体をチリチリに巻き上げた男たちの髪形は1970~80年代、全盛でした。どこへ行ったのか。発祥の地とされる北九州市・小倉の街を歩きました。 小倉出身の記者は昨春、約30年ぶりに故郷に戻った。中学・高校の80年代、地元予備校の寮長も、高校の運動部の監督も、入院した病院で同室だった男性もみんなパンチパーマだった。身近だったあの髪形が、今は商店街やサウナ、パチンコ店を探しても見当たらなかった。 ◇ パンチパーマの発祥には諸説あるが、「ヘアサロン永沼」(同市小倉北区)の故・永沼重己さんが生み出した髪形が原点とされる。 店を訪ね、仰天した。 「最近はこんな感じです」。娘の厚子さん(52)が見せてくれたカタログには、ふんわりしたシルエットや両サイドを刈り上げた髪形など様々。かつてのチリチリな髪形の面影はどこにもない。「EXILE(エグザイル)の関口メン