恵那、中津川市を走る第三セクター明知鉄道の明智駅で九日、蒸気機関車(SL)を構内で走らせるイベントが開かれ、家族連れや鉄道ファンら三千人が詰め掛けた。名古屋市内でSL運行構想を持つ河村たかし市長もゲストで参加。恵那、名古屋両市がSL運行を目指し協働宣言した。 恵那市は、二〇二七年に開業するリニア中央新幹線の中間駅が中津川市に設けられることから、観光誘客に向け、開業までの本格運行を目指している。イベントは機運を盛り上げるのが狙い。 車両は一九七三(昭和四十八)年に廃車となったC12形244号。市が二月に譲り受け、圧縮空気で動くように改造した。テープカットの後、汽笛を鳴らし、煙突から演出の煙を出してSLが動くと、観客から歓声が上がった。走行は当初、二回の予定だったが、観客が多く、四回に増やされた。
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