消費者金融の雄として高収益を誇っていた武富士が、資金調達で困難を極めている。高止まりしている過払い利息返還請求、改正貸金業法の施行など経営環境は悪化しており、新規の借り入れは無理な状態だ。転換社債(CB)の条件変更などの荒業にも打って出ており、もはや生き残りへなりふり構わぬ状況となっている。 「法的再生手続きを使わずに、武富士をグッドカンパニーとバッドカンパニーに分けて存続することが可能です。グッドカンパニーにはスイスのプライベートバンクが出資したいと話しています」 かつては消費者金融トップだった武富士が、厳しい経営状況に陥っている。関係者の話によると、冒頭のような怪しげな提案が、投資銀行やファンドなどから頻繁に持ち込まれているという。法的再生手続きを伴わずにグッドカンパニーとバッドカンパニーに分けるのは法的にも道義的にも困難で、信憑性さえ危うい。そうした話が多数舞い込んでくるほど窮地に陥