スージー鈴木の『Now And Then』第23回(前編) 実体以上に大きく持ち上げられているのでは「はっぴいえんど史観」という言葉が、ちょっと前に、SNSを賑わしていた。 「日本ロック史が語られるときに、はっぴいえんどが実体以上に大きく持ち上げられているのではないか」という問題意識から来た言葉のようだ。 伝説のバンド——はっぴいえんど。「日本語ロックの先駆者」と言われ、1970年にデビューし、解散コンサートは1973年。代表作は、何といってもアルバム『風街ろまん』(71年)。メンバーは細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂という、その後の日本ロック/ポップス界で大活躍した、説明不要の面々である。 そんなメンバーの大活躍によって、はっぴいえんどの存在感が持ち上げられた結果、歴史観のど真ん中に置かれたということは、容易に想像できる。 さて、ここで先に私の意見を言っておくと、「実体以上に大きく持ち

