「やっちゃえ日産の集大成がこのリストラだったのか」 「やっちゃえじゃなくて、やっちまったな、日産」 そんな風にネットやSNS上で企業スローガンをイジり倒されているのは、2024年9月中間決算で営業利益90%減とかなり大幅な減益となったことで、全世界で9000人のリストラを発表した日産自動車である。 2019年にカルロス・ゴーン氏を追放した後に、経営危機で1万2500人をリストラしたことも記憶に新しい。そのためか「『またか』って感じで驚きはない」「定期的に経営危機に陥る会社ってイメージ」などの厳しい声も上がっている。 自動運転化技術やプロパイロット(高速道路走行時の運転サポート)などの強みを持つ「技術の日産」が、なぜこんな体たらくなのかと首をかしげる人も多いだろう。技術力を生かすことができない経営陣に苛立ちを覚えている人もいらっしゃるだろう。 お気持ちは非常によく分かる。ただ、企業の危機管理