前回はオシロスコープとは一体どういったものなのかについて述べました。今回はオシロスコープの基本的な使い方について解説していきます。 表示画面の見方 前回も述べたように、オシロスコープは「電圧の挙動」を「時間の経過」にそって線表示するものです(図1)。表示画面に波形を描く方法は心電図の描き方と似ています。波形は左から右へ等速で移動しながら電圧の大きさに応じて上下します。電圧が大きくなると上に向い、小さくなると下に向います。左が古い時間、右が新しい時間です。オシロスコープの表示画面は、基本的に縦方向が電圧、横方向が時間を表した2次元表示です。表示画面の縦方向は電圧軸として電圧目盛、横方向は時間軸として時間目盛が刻まれています。 図1 「電圧の挙動」を「時間の経過」にそって線表示 表示画面の上から下までは8分割されており、例えば8分割された1目盛あたりを1ボルト(1V/div:「1ボルトパーデビ