大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータ改ざん容疑事件に関連して、最高検は1日、同部前部長の大坪弘道・京都地検次席検事(57)と、同部前副部長の佐賀元明・神戸地検特別刑事部長(49)を犯人隠避の疑いで逮捕する方針を固めた。 最高検の調べでは、郵便不正事件の捜査を指揮した大坪前部長と佐賀前副部長は今年1〜2月、部下の同部検事・前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=から「事件の見立てに合うように、FDのデータを昨年7月に改ざんした」との報告を受けながら、調べずに隠し、大阪地検の小林敬検事正ら上司に報告しなかった疑いがある。 2人は9月23日以降、東京の最高検で事情を聴かれた際、「前田検事から『データを誤って書き換えたかも知れない』と聞き、それを信じた」と説明していた。1日も、最高検の捜査チームが拠点を置く大阪市内で事情を聴かれていた。 大坪前部長は08年10月から