ひと月ほど前からKindleで読む、を試しています。 黒田夏子『abさんご』が電子書籍になっていて、ミーハーな心がくすぐられたので買ってみました。お値段は900円、ただし、該当作品のみ。単行本は他に「毬」「タミエの花」「虹」の三作品が採録されています。こちらは1260円。(というお値段に気づいてたら単行本を買ったのですが……) 一作品幾ら、という計算をするのはとても愚かしく短絡的ですが、でも、変なお値段だと思ってしまいました。 あまり安く売るわけにもゆかないでしょう。Kindleショップで値引きされているものは僅かです。芥川賞という一定の権威や評価が示せるラインも必要かもしれません。一作品だけでの販売ですと単行本と同じ値をつけるのもおかしいでしょうし、お得で買いたくなるラインとの折り合いがあるのかしらん。などなど。 ちょうど同じときに、中山可穂『悲歌』を読みました。「文庫版あとがき」に作家
![本になる前の、本について。 - まだ書きさしの](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a9f52fd9bd2f0b425b981f8f432436caa6e954d2/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F31lm6cHA3hL.jpg)