大阪地検特捜部の不祥事を受けた検察改革の一環として、江田法相は8日、特捜部が行う取り調べの録音・録画(可視化)の試行の中に、「全過程」の可視化を含めるよう笠間治雄検事総長に指示した。 最高検はこれまで、取り調べの「一部」についてのみ可視化する方針を示していた。しかし、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」が3月末にまとめた提言で、試行は「全過程を含めて検討の対象とする」としていた。 法相はまた、供述調書が中心だった刑事司法制度を抜本的に見直すための法制審議会での検討の場を、早ければ今月中にも設置する方針を明らかにした。