ニューヨーク(CNNMoney) 米道路安全保険協会(IIHS)は20日、ファミリー向けセダン18車種を対象にした新しい衝突試験の結果を発表し、トヨタのカムリとプリウスVの2車種が最低評価となったことを明らかにした。 この新型の衝突試験は、時速64キロで運転席側の車体前方の一部を壁に衝突させるというもので、従来よりも衝突範囲が狭くなっているのが特徴だ。衝撃が1部分に集中するため車体への影響が大きく、この夏、高級車向けに行った同じテストでは、11車種のうち最高評価を取ったのは2車種に止まった。 今回、最低評価となったトヨタのカムリの場合、前輪が後方に押されて座席足下の空間部分が変形。また、ハンドルの位置が右側に大きく動いたため、ハンドル搭載のエアバッグが運転手の頭部を保護する役割をあまり果たせなかった。サイドカーテンエアバッグも頭部保護に十分な程ふくらまなかった。 プリウスVでも乗員スペース