ブックマーク / golden-lucky.hatenablog.com (7)

  • 出版社の編集者は何をする人なのか - golden-luckyの日記

    かつては出版社の中に編集者という職業があって、著者に執筆を依頼したり、そうして書いてもらった原稿を取りに行ったり、誤字脱字や「てにをは」を矯正したり、漢字や送り仮名の表記を出版社のルールに従って統一したり、それを印刷製する指示を出したり、そういう仕事をしていました。 誰もが自分のSNSを持ち、ブログのプラットフォームで記事を公開し、中には自分で印刷製しての形にして売買している現代、「自分で文章を書いて世間に出す」のに出版社は不要です。いわんや編集者をや。 自分は出版社を作り、そこで編集者をやっているので、この「出版社も編集者も不要」という世界で何をすべきかという問題についてよく考えます。毎度たどり着くのは「必須ではないけど不要というほどでもない」という答えなんだけど、特に「不要というほどでもない」に対する根拠をあまり明確にしてきていない気がするので、少し言葉にしてみようと思います。

    出版社の編集者は何をする人なのか - golden-luckyの日記
    sezemi
    sezemi 2021/07/06
    たしかに昔の記憶を辿ると編集部内にPjMタイプもPdMタイプもいたな
  • 『Engineers in VOYAGE』の「ITエンジニア本大賞」受賞に寄せて - golden-luckyの日記

    って「紙に情報を印字して束ねたもの」っていう点ではどれも見た目が似ていて、そのため「」という単一の群が存在するかのように扱われがちな傾向があると思う。 でも、とくに商品として見ると、はジャンルごとにぜんぜん別物だ。 ジャンルごとに「購入しよう」という意思をもってを見る人、つまり「潜在読者」が違うから、作り方も売り方もまったく変わってくる。 それでも「紙に情報を印字して束ねたもの」が一つの市場で扱われているのは、やはり「流通させやすいから」っていう側面が大きいんだろうな。 というか、流通のために「紙に情報を印字して束ねる」という形に情報を押し込めているといっても過言ではない。 まあ、もちろんこれは過言であって、情報を人間が扱いやすい形にしたものを基準にして流通を考えた結果が現在だから、現在はそういうものに適した流通になっているだけなんだろうけれど。 自分たちが「紙に情報を印字して束ね

    『Engineers in VOYAGE』の「ITエンジニア本大賞」受賞に寄せて - golden-luckyの日記
    sezemi
    sezemi 2021/03/04
    裏側感がすごい。とても面白い
  • 専門書を売る - golden-luckyの日記

    「日の専門書は安い、もっと高くあるべき」という意見があります。 この意見の背景には、専門書の価格はその価値で決まるかという観点と、出版社は専門書でどう利益を出せるかという観点があるような気がします。 ここでは、それぞれの観点について、個人的に「それって実際のところはどうなの」と思う点を書きだしてみます。 なお、両者の観点は来は独立に議論できるものではないであろうこと、そもそも自分が観測できる範囲での意見を書きだすだけなので客観性のある議論でもないことに注意してください(自分は主に理工書、さらに言うとコンピューターに関する書籍で仕事をしています)。 専門書の価値で専門書の価格を決められるか 専門書の収益構造と価格設定 インターネットの時代に専門書の需要はあるのか 専門書の価値で専門書の価格を決められるか 専門書の価格は、そもそも「価値」が何なのかという点に立ち返ると、わりと身もふたもない

    専門書を売る - golden-luckyの日記
    sezemi
    sezemi 2020/12/21
  • みんなが出版社になれるのか - golden-luckyの日記

    の編集者は何をしているのか」を書こうとしていて、もう何か月もまとまらなので、とりあえず「出版社が何をしているのか」を書いておきます。 素朴な出版社のイメージ=中間搾取者 出版社そのものは販売網ではない 販売網への窓口は出版社の機能のごく一部 出版社=売り物のの専門家 まとめのようなもの 素朴な出版社のイメージ=中間搾取者 とくに出版業界に興味がない人からみた出版社のイメージって、おおむね「著者と読者の間にいるやつ」という感じだと思います。 絵にするとこんな感じ。 著者の立場からすると「を出すときにお世話になる会社」で、読者の立場からすると「著者が書いたを書店で買えるようにしてる会社」ですね。 この絵のイメージで出版社を捉えると、「原稿からを作るコストはかかるだろうけど、中間にいるだけでの売り上げの大部分が懐に入るのか。やはり既得権益は強いな」という印象を抱くのではないでしょう

    みんなが出版社になれるのか - golden-luckyの日記
    sezemi
    sezemi 2020/08/20
    “「売り物の本の専門家が本を作るのを手伝ってくれる」という機能” これは伝わりにくい価値だろうなぁ
  • 2010年代に日本のインターネットでいろんな事業をいい感じにやってきた会社から2020年代へのヒントをもらえる本を作った - golden-luckyの日記

    半年ぶりの新刊です。『Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち』です。紙とPDFがセットになった直販サイトはこちら。 Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち(紙書籍+電子書籍) https://www.lambdanote.com/products/engineers-in-voyage さて、今回の新刊、いろいろ疑問を呼ぶタイトルかもしれません。 「なぜ VOYAGE GROUP?」 「なぜ t_wada?」 「なぜ宇宙船?」 「答えは書で!」と言って済ませることもできるのですが、ここで少し「個人的」なふりかえりをして何となく答えた気分になっておこうと思います。 なぜ VOYAGE GROUP? なぜ t_wada? なぜ宇宙船? で、結局のところどういうなの? 気合い入ってます なぜ VOYAGE G

    2010年代に日本のインターネットでいろんな事業をいい感じにやってきた会社から2020年代へのヒントをもらえる本を作った - golden-luckyの日記
    sezemi
    sezemi 2020/08/20
  • ■ - golden-luckyの日記

    立ち上げのころからよく知っている電子書籍の出版社直販サイトが昨日で販売を中止し、ハードDRMがかかっていないPDFが主な商品だったので購入済みのが読めなくなるということは原則としてないんだけど、しばらくしたら購入済みののダウンロードもできなくなるので、保存していたハードディスクが飛ぶなどしてバックアップもなけば事実上再入手は困難になる。 このような状況になること自体は、同じような出版社直販サイトをやっている人間として言うべきことでないのは承知のうえだけど、ある程度は仕方がないことだと考えている。というか、そうした事業継続が困難になるリスクをゼロにしようとしていたら、何も始められない。ぶっこんでを作って売っているので買ってください、と言い続けるだけである。買ってください。 www.lambdanote.com で、こういう話があってもなくても常に考えてる問題として、完全に平のデータをダ

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    sezemi
    sezemi 2020/02/12
  • QUICとHTTP/3時代のインターネット解説書はどうあるべきだろう - golden-luckyの日記

    OSI参照モデルとTCP/IPモデル なぜいまでもOSI参照モデルによる説明が多いか QUICは、TCP/IPモデルのトランスポートとはいえるが、OSI参照モデルのレイヤ4とはいいにくい HTTP/QUICモデル QUICをどう解説するか OSI参照モデルとTCP/IPモデル かつてぼくたちは、7つのレイヤに分かれたOSI参照モデルという姿でコンピュータネットワークを学び、その7層のモデルにそって各種のプロトコルを理解しようとしていました。 だから、「SONET/SDH上のATM回線でIPパケットをやり取りする」という構想をきけば、「つまり、SONET/SDHがレイヤ1で、ATMがレイヤ2で、IPがレイヤ3なのだな」という枠組みを頭に描いていました。 と同時に、OSIのレイヤとはいったい……、というアンビバレントな想いにさいなまれることもよくありました。 「SONET/SDHがレイヤ1って

    QUICとHTTP/3時代のインターネット解説書はどうあるべきだろう - golden-luckyの日記
    sezemi
    sezemi 2019/02/01
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