W杯出場権獲得が確実に決まるであろう、と誰もが思っていたW杯予選対ヨルダン戦は、1─2で敗れた。ショッキングな負けとして受け止められているけど、この敗戦の意味を改めて考えなければならないと思っている。 日本は前半終了間際のコーナーキックから先制点を許した。すぐに前半終了の笛が吹かれたけど、選手たちも監督も、明らかに動揺の色が見て取れた。前回の対戦で6─0で勝った相手に、引き分け以上で出場権獲得が決まるという状況で迎えた試合に対して、まさか先制されるとは思ってもみなかったのだろう。先制された場合はどうする、というミーティングもなかったんじゃないか、とさえ思ってしまうよ。 おそらく前半を0─0で折り返していれば、結果は違ったものになっただろうし、それくらいこの失点は大きく、同時に日本の脆さを象徴するゴールだった。なぜなら22日のテストマッチ、対カナダ戦でも同じようにコーナーキックでやられている