今シーズンの欧州サッカーのクラブシーンで、最も鮮烈な印象を与えたのは紛れもなくドイツ勢になる。25日に行われるチャンピオンズリーグ決勝では、ドルトムント対バイエルンの初となるドイツ勢決戦が実現する。準決勝ではドルトムントがレアル・マドリード、バイエルンがバルセロナを下したが、長らく欧州サッカー界の覇権を握ってきたスペイン勢を破っての決勝進出は、時代の変革すら感じさせた。 とりわけ印象的だったのが、ユルゲン・クロップ監督率いるドルトムント。ブンデスリーガ2連覇の実績を引っさげて欧州最高峰の舞台に挑むと、破竹の快進撃を披露した。昨シーズンはグループリーグで最下位と憂き目を見たが、今シーズンはレアル・マドリードやマンチェスター・Cと同居したグループを見事に首位通過した。準々決勝ではマラガに土俵際まで追い詰められたが、後半ロスタイムで2ゴールを挙げて突破を決めるなど、勝ち上がりもドラマチック。一気