情報処理推進機構(IPA)は11月4日、ファイル名などを細工してコンピュータをウイルスに感染させる攻撃について注意喚起を行った。9月には、この手口を使った「RLTrap」というウイルスの検出が約5万件に上った。 ファイル名を細工してウイルスを感染させる手口は、2006年ごろから度々確認されている。この手口ではUnicodeの制御文字を利用してファイル名の拡張子を偽装するなどし、悪意のあるファイルを安全な別の種類のファイルに見せかけてユーザーをだます。 IPAがRLTrapを解析したところ、Windows 7で動作することが分かったという。感染後にWindowsの特定のフォルダに「csrss.exe」という名前で自身のコピーを作成し、いったん実行されると自身のファイルを削除する。ロシアのあるWebサイトに接続を試みていた。だが解析時点では既にこのWebサイトは存在せず、仮に通信が行われると、