(CNN) 国連の国際労働機関(ILO)は3日までに、世界で推定2090万人が強制労働の被害を受けているとする新たな報告書を発表した。2005年に公表した同様の報告書では被害者は最少で推定1230万人としていた。 被害者が大幅に増えた背景については、実態の調査方法が改善されたことを指摘。ILOによると、世界の総人口当たり1000人のうち3人が国家が強要する労働や性的搾取などの強制労働に巻き込まれている計算となる。 2090万人のうち450万人は性的搾取の被害を受け、1420万人は建設や農業などの業種で自らの意思に反した労働を強いられている。地域別に見た場合、最多はアジア太平洋地区の1170万人で、アフリカの370万人がこれに次いでいる。 国内を移動あるいは海外に渡航して強制労働を強いられているのは910万人となっている。 強制労働の根絶対策に当たるILOの責任者は、人身売買など強制労働に絡