タグ

ブックマーク / science.srad.jp (488)

  • NASAの火星探査計画は現実味が足りない? | スラド サイエンス

    現在火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描く映画「オデッセイ」が日でも上映されているが、NASAの火星有人探査計画について、米議会で「現実味が足りない」と批判されているそうだ(blastingnews、Slashdot)。 火星有人探査計画は2010年にオバマ大統領がぶち上げたものだが、そこから6年が経過した今年の議会への説明では、証言者の3人のうち2人が現実味が足りないと発言している。彼らは月への探査が現実的であり、水の補給などに必要な月への足かがりを構築しておくことが、長期的に見て火星探査に有益だとしている。 NASAのゴダード宇宙飛行センターの元ディレクターTom Young氏によると、有人火星探査計画では深宇宙探査船であるOrionとそれを打ち上げるスペース・ローンチ・システム以外の進捗がなく、全体的な実像がまとまっていないと指摘している。また、放射線への長期暴露に対処する

  • 2015年は1880年以降最も暑い年だった | スラド サイエンス

    2015年は世界各地で高い気温が記録されたが、米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気局(NOAA)が、2015年は観測史上最も暑い年だったことを発表した(日経新聞、Slashdot、NASAの発表)。 2015年の世界の平均気温はそれまでの観測史上最高だった2014年を0.13℃上回り、観測が始まった21880年以来の最高値を更新したという。平均気温の変動には波があるもののおおむね上昇傾向で、19世紀後半と比べると1℃近く上昇しているそうだ。 温暖化ガス排出量の増加による温暖化に加え、南米ペルー沖で海面の水温が上がるエルニーニョ現象による異常気象も気温上昇を加速したという。

  • 宇宙からの間違い電話 | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している英国人宇宙飛行士ティモシー・ピークさんが12月24日、ISSから知人に電話をかける際に誤って別の電話番号に架電してしまったそうだ(NHK)。 ピークさんがTwitterで明かしたもの。電話に出た相手には「こんにちは。そちらは地球ですか」と話しかけたそうだが、相手がどう反応した、相手が誰だったのかは不明。これに対し、「自分にも間違い電話をかけてきてほしい」など話題を集めている模様。

  • 「ベジタリアンの食事は環境には有害」という研究結果が発表される | スラド サイエンス

    米国農務省の推奨事項に従った場合、野菜、乳製品や魚介類をべることは「環境にとって」は有害であるらしい。カーネギーメロン大学の新しい研究によれば、これらの品はカロリー当たりの育成コストが悪く、消費が増えれば温室効果ガス排出量が多くなるのだという(カーネギーメロン大学、ScienceDaily、Slashdot)。 米国の料消費パターンに関連するエネルギー使用量や、ブルーウォーター・フットプリント(製品の生産に使われた水の量から環境負荷を測る指標らしい)と温室効果ガス排出量の変化を測定した結果明らかになったそうだ。それによると、レタス中心の事はベーコン中心の事よりも3倍も多く温室効果ガスを排出するとしている。 Paul Fischbeck教授は「一般的な野菜の多くは、多くの人が考えるよりも1カロリーをもたらすのに必要なリソースが高い。とくにナス、セロリ、およびキュウリは、豚肉や鶏肉

    「ベジタリアンの食事は環境には有害」という研究結果が発表される | スラド サイエンス
  • 中国では気候変動はあまり深刻な問題とは捉えられていない? | スラド サイエンス

    ちょっと前のネタだが、中国では「地球の気候変動が極めて深刻な問題」と考えている人が世界40か国の中で最低だったという(ハフィントンポスト)。 米調査期間が40か国で行った調査結果から明らかになったもの。「地球の気候変動が極めて深刻な問題」と答えた人の割合はブラジルで86%、チリで77%、ペルーで75%と、南米では高い傾向がある。また、インドも76%と高かった。いっぽう最も低かったのは中国で18%。日アメリカは45%だったそうで、また世界全体での平均は54%だったという。

  • 「太陽系から最も近い太陽系外惑星」、実際には存在していなかった | スラド サイエンス

    このほど発表された研究によると、太陽系から最も近い太陽系外惑星として話題になったケンタウルス座α星Bbは実際には存在せず、観測データ上にのみあらわれた「幽霊」だったことが明らかになった(ナショナルジオグラフィック)。 ケンタウルス座α星Bbはドップラー法という手法によって発見されたが、データがまばらだったために誤って「存在しない惑星を出現させてしまった」という。 2012年にこの惑星の存在が報告されたときには、推定質量が地球程度だったこともあり、画期的な発見と評された。ケンタウルス座α星系は、地球からの距離がわずか4.3光年で、『アバター』や『トランスフォーマー』などのSF作品の登場するキャラクターの故郷に設定されている。

    shadow-toon
    shadow-toon 2015/11/10
    まじかよ
  • カザフスタンの地上絵画像をNASAが公開、地上からは判別できないものも含まれる | スラド サイエンス

    地上絵というとペルー共和国のナスカが有名だが、カザフスタンのトゥルガイにもたくさんの地上絵が見つかっている。これらは「ステップ地上絵」または「トゥルガイ地上絵」と呼ばれているが、NASAが先週、この地域の衛星写真撮影をISS宇宙飛行士のタスクリストに加え、画像を公開した(New York Times、ハザードラボ、GIZMODO Japan)。 この地上絵は、2007年にカザフスタンの考古学好き経済学者のDmitriy Dey氏がGoogle Earthを見ていてたまたま卍型の地上絵を発見したもの。今わかっているだけで260か所もあるという。 カザフスタン北部の平原で見つかったものは、規則正しく並べられた盛り土が四角形を描き、対角線同士が交差している。ナスカと違って幾何学模様が中心なのが特徴であるという。また、地上絵のなかでも最も古い8000万年前に作られたと推計されるリングは、衛星画像か

  • 地球から1,481光年の距離に謎の天体が観測される、ダイソン球の可能性? | スラド サイエンス

    Bad Astronomerの二つ名で知られる天文学者Phil Plait氏のブログ記事によると、地球から1,481光年の距離にある恒星KIC 8462852が、非常に奇妙な明るさ変化を起こしているのがケプラー宇宙望遠鏡により観測されたとのこと。(Slashdot)。 ケプラー宇宙望遠鏡は、恒星の前を惑星が横切った際に明るさがわずかに暗くなることを観測する方法(トランジット法)により、太陽系外惑星を探すために打ち上げられた探査機です。このケプラーがKIC 8462852を観測したところ、非周期的に最大で22%の明るさ低下、それ以外にも無数の小さく不規則な明るさ低下を起こしていることが明らかになりました。(論文Abstract) KIC 8462852は太陽よりやや大きく明るいF型主系列星で、もし仮に木星サイズの惑星が横切ったとしても1%程度しか暗くなりません。22%暗くなるとすると、恒星の

  • 遺伝子改変に関する研究の自由は憲法により護られている? | スラド サイエンス

    安価な遺伝子改変技術の登場は、デザイナーズ・ベビーや人工種の誕生、クローンの作成など様々な倫理・政治的問題を生み出した。しかし、Motherboardの記事によると、倫理・政治的問題から遺伝子工学分野の研究内容に制約を加えることは、科学者に対する憲法上の権利の侵害につながる可能性があるという。 ウィスコンシン大学の生命倫理学者かつ法律教授であるAlta Charo氏によれば、米憲法修正第一条はこれまで最高裁判所によって言論の自由だけでなく、科学的な行為における表現においても自由であると解釈されてきたとする。生命を救うため確実かつ安全な方法があるにも関わらず、道徳や政治側にそれを禁止できる根拠があるのか、ということもこの問題には含まれているようだ(Scientific Inquiry and the First Amendment[PDF]、Slashdot)。

  • 国際宇宙ステーションで熟成したウイスキーは地上のものと味が違う | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーションで熟成されたウイスキーは、地上で熟成されたものとは味が異なるものになるという(examiner.com、Slashdot)。 ウイスキーの産地として知られるスコットランド・アイラ島のアードベッグ蒸留所は、2011年10月に国際宇宙ステーションにウイスキーの小瓶を送り込んだ。目的は微小重力がウイスキーの味に影響するかを調査すること。とくに物と酒の構成要素であるテルペンの振る舞いを調べることが主目的であるという。同じ条件の小瓶を地上でも用意し品質の差を調査した。結果として宇宙に送られたウイスキーには大きな違いが表れたそうだ。具体的には、地上のものに比べ香りが強く、また後を引く味であったという。 なお、サントリーもJAXAの協力により、宇宙空間でウイスキーがまろやかになるメカニズムを解明するための実験を行うという(J-CASTニュース)。

  • 主要査読誌3誌掲載の心理学の実験結果、追試で同じ結果が得られたのは39パーセントのみ | スラド サイエンス

    主要査読誌3誌に掲載された心理学の実験結果を再現する追試を行ったところ、元研究と同じ実験結果が得られたのはそのうちの39パーセントのみだったという(AFP、Science、Science誌掲載の論文概要)。 2008年に主要学術誌3誌に発表された心理学と社会科学の研究論文100件について追試を行ったところ、このような結果が得られたという。追試論文の執筆者の1人であるノセック氏は、研究者が研究成果を発表するプレッシャーに常にさらされていることが実態の歪曲に寄与している可能性を指摘しているとし、次の様に述べている。「研究していることすべてが発表に至るわけではない。新規性があり、肯定的で、整然とした結果が査読を通過する可能性が高く、これは、自説にそぐわない否定的な結果や研究を除外するという発表の偏向につながる恐れがある。」 もともと心理学分野の研究成果にはその解釈や結果の妥当性について批判も少な

  • スペースシャトル代替機の開発遅れは予算不足が原因? ロシア・ソユーズによる輸送単価の値上げも問題に | スラド サイエンス

    スペースシャトルの運用が終了して以来、NASAは米国の宇宙飛行士をISSに輸送する業務についてロシアに依存してきた。米国はこのような業務を行う輸送機を必要としているにも関わらず、議会はNASAに要求額よりも少ない予算しか与えていない。スペースシャトル計画の終了後、NASAはスペースシャトルの代替機をボーイングやSpaceX社に開発委託することを決めた。しかし、与えられている予算が少ないことから代替機開発は遅れているという(space.io9、Slate、Examiner.com、Slashdot)。 予算が少ない理由の一つは議会と政府の関係が悪いことだ。ブッシュ政権時代に立案されたNASAの月面探査計画をオバマ政権が議会に対する根回し無しに打ち切った。これが尾を引いて、議会との関係がこじれているとされている。 また、現在ISSへの輸送はロシアのソユーズに依存しているが、この輸送単価が年々高

  • まったく新しい遺伝子はジャンクDNAから発生する? | スラド サイエンス

    DNAの遺伝子以外の部分はジャンクDNAと呼ばれ、不要なものであると考えられてきた。 しかし、最近の研究では一定の役割があることが判明しつつある。過去40年間、多くの科学者は新しい遺伝子が生まれる原因は「遺伝子重複」にあると考えてきた。遺伝子重複は同じ機能を持つ二つの遺伝子が重複した場合、一方が突然変異を起こしても支障がないという仕組みを持つ。このことが人間の進化を促してきたという考え方だ(Quanta Magazine、Slashdot)。 ところが、遺伝子重複から発生する突然変異とは異なり、他の遺伝子とまったく類似点のないもの孤立した遺伝子が発生することがある。このことは何十年もの間、科学者を悩ませてきたという。しかし、ここ数年の研究の結果、こうした孤立した遺伝子はジャンクDNAからランダムに発生しているという仮説が出ているそうだ。

  • サーモス、ラジカル反応で汚れを剥がすステンレスボトル洗浄器を発売 | スラド サイエンス

    魔法瓶メーカーのサーモスが、「ラジカル反応」という化学反応を使って汚れを落とせる専用洗浄機と漂白剤を発売する(サーモスのニュースリリース)。 この洗浄機をボトルの口元に設置するとボトル内部の金属部分に電流が流れ、漂白剤と反応して汚れが浮いて剥がれるという。洗浄に必要な時間は3分で、茶渋や着色汚れを落とせるとのこと。

  • カリフォルニア州の干ばつ対策、今のところは大きな影響はなし | スラド サイエンス

    米カリフォルニア州では降水量の減少によって干ばつが続いている。州政府は、できる限りの対応を行ってはいるものの、住民の間では経済にどのように影響するのかが不安の種となっていた。しかし、その心配は今のところ必要ないようだ(The New York Times、Slashdot)。 2014年の統計によると、州経済は米国全体と比べても27%ほど高く成長している。カリフォルニア州は新たな仕事を毎週9000ほど獲得している状況にあり、干ばつが人口流出を引き起こす原因とはなっていない。 同州とその住民は、過去20年かけて水のリサイクルや植物栽培における節水対策といった干ばつ対策をしてきた。25年前の人口1500万人の時よりも現在の人口1900万人のほうが使用している水の量は少ないとされる。しかし、こうした努力による対策も永遠に続けられるわけではない。カリフォルニアの水の回復力は脆弱で、今後干ばつが継続

  • 15番目の平面充填五角形が発見される | スラド サイエンス

    15番目の平面充填五角形が、米ワシントン大学ボセル校の数学者らにより発見された(redditのスレッド、 Forbesの記事、 xkcdのスレッド)。 数学者らは、すべての平面充填五角形を特定できるというアルゴリズムを開発し、コンピュータープログラムに実装。このプログラムのデバッグおよび最適化を実行中に15番目の平面充填五角形が発見されたとのこと。論文は準備中のようだ。 vlue 曰く、

  • 「人類最古の農業」と言われる栽培オオムギの起源を解明 | スラド サイエンス

    農業生物資源研究所・小松田隆夫上級研究員および岡山大学資源植物科学研究所・佐藤和広教授らの研究チームが、欧州などに分布する栽培オオムギは約1万年前に南レバント(イスラエル)で突然変異したものの子孫で、また日などに分布する栽培オオムギはその後北レバント(北西シリアから南東トルコ)で起きた別の突然変異の子孫であることを発見した(農業生物資源研究所のプレスリリース、Cell誌掲載論文)。 これら栽培オオムギの子孫は互いに性質が異なっているとのことで、れぞれの子孫の品種グループにない性質を積極的に交配することで品種改良の効率向上が期待できるという。

  • ロシア、空軍と航空宇宙防衛軍を合体させて航空宇宙軍に改組 | スラド サイエンス

    ロシアが空軍と宇宙部隊を統合し、新たな「航空宇宙軍」を発足させた(Sputnik、産経新聞)。「空軍と宇宙部隊の傘下にある防空、ミサイル防衛部隊を一つの指揮系統に入れて防衛力を高める」ことが狙いだという。 ソ連~ロシアのこの辺の軍事組織・軍種は頻繁に合従・分割・改組・改名されており、全部諳んじてフォローできるのは、専門家かマニアだけであろう。 なお、この最新の改組は日語版Wikipediaではまだ反映されておらず、英語Wikipediaでは「After 1.08.2015 Aerospace Defence Forces including: Air Force、Air Defence + ABM、and the Space Forces.」と一行だけ触れている。流石にロシア語版Wikipediaでは「Воздушно-космические силы Российской Федер

  • ミニブラックホールは宇宙を滅ぼす可能性がある? | スラド サイエンス

    大型ハドロン衝突型加速器(LHC)に関わる物理学者は、ヒッグス粒子観測実験時にミニブラックホールが発生して地球が滅びるという疑似科学者の意見を否定する必要に迫られた。しかし、今になって再び3人の研究者が、ミニブラックホールが複数発生すると、連鎖反応によりそのような崩壊の引き金となるかもしれないと主張を始めたそうだ。 この論文の作者の一人であるイギリスのニューカースル大学のIan Moss氏は「私たちは宇宙を破壊してしまうかもしれない」としている(ScienceAAAS、Gravity and the stability of the Higgs vacuum、Slashdot)。

  • 温室効果ガスの排出量を減らし、収穫量が増える遺伝子組み換えイネが開発される | スラド サイエンス

    遺伝子組み換えにより収穫量を増やす一方で、温室効果ガスの排出量を減らすことのできるイネが開発されたそうだ。土壌中の酸素が不足する水田では、イネの根から出される有機物を嫌気性微生物が分解してメタンが生成される。そのため、水田は最大のメタン排出源となっているという(論文アブストラクト、 Ars Technicaの記事、 Slashdotの記事)。 Swedish University of Agricultural Scienceの研究チームは、イネにオオムギの遺伝子を組み込んだ「SUSIBA2」を作成。中国の水田で栽培実験をしたところ、地上部分の重量がおよそ30%増加する一方で、地下部分は35%減少したという。その結果、コメの収穫量は重量で50%近く増加し、デンプンの含有量もおよそ10%増加。メタン生成量は成長段階によって異なるが、90~99%減少しており、根の部分に住む微生物も半分以下に減