現在火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描く映画「オデッセイ」が日本でも上映されているが、NASAの火星有人探査計画について、米議会で「現実味が足りない」と批判されているそうだ(blastingnews、Slashdot)。 火星有人探査計画は2010年にオバマ大統領がぶち上げたものだが、そこから6年が経過した今年の議会への説明では、証言者の3人のうち2人が現実味が足りないと発言している。彼らは月への探査が現実的であり、水の補給などに必要な月への足かがりを構築しておくことが、長期的に見て火星探査に有益だとしている。 NASAのゴダード宇宙飛行センターの元ディレクターTom Young氏によると、有人火星探査計画では深宇宙探査船であるOrionとそれを打ち上げるスペース・ローンチ・システム以外の進捗がなく、全体的な実像がまとまっていないと指摘している。また、放射線への長期暴露に対処する