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ブックマーク / blog.livedoor.jp/mikako0607jp (24)

  • THE BRADY BLOG:怒りの酔拳その1:確定申告にデモクラシーを。

    英国の国税局がめちゃくちゃなことをしやがっている。 昨年まではユーザーIDとパスワードだけでするっと自分のアカウントに入ってオンラインで確定申告できたのだ。 ところが、なんかいきなり自分のアカウントにログインするのが至難の業になっている。 ユーザーIDとパスワードを入れると、「あなたがご人かどうか確認します」とか言いやがって、人のクレジット・ヒストリー(信用履歴。ってやつか日語では)を詳細に聞いてきやがる。 1998年にクレジットカードのアカウントをオープンされていますが、それは何月だったでしょう? A2月 B3月 C4月 D5月 とか人も覚えていない質問を次から次によこしやがって(またこれが三択じゃなくてなぜか四択。よけい迷うだろ)、一度でも間違ったら「7日後にもう一度トライしてください」とか言いやがり、こんなことではわたしはいつになっても自分のアカウントにログインできないと激昂し

  • THE BRADY BLOG:つ、ついにジェレミー・コービンが

    えらい。とわたしは言ってやりたい。 胸に迫るものさえある。 肉を切らせて・・・という言葉を知らん子供はほっとけばいい。

    THE BRADY BLOG:つ、ついにジェレミー・コービンが
  • THE BRADY BLOG:餓死する人を出さない社会

    エレキングの連載を書いた後で、日のニュースサイトを見てたら 「なぜ日では餓死者が出るのか」 ということが話題になっていて、こりゃもはや祖国のほうがUKよりよっぽどアナキーじゃんと思った。 底辺託児所で働いていた頃は、生活保護や失業保険で生きている人たちの子供を預かる施設で働いていたわけだから、当然多くの人々に、 「日では、無職者への福祉はどうなっているのか」 と質問された。 で、わたしがいつも答えていたのは、 「日では働かない人は死ぬしかない。そういう社会です」だった。 が、メタファーだった筈のその言葉が、リアリティーになる日が来ようとは思ってなかった。 映像を配給する仕事の人や関係者。がもし読んでおられたら、ケン・ローチの『The Spirit of '45』を日公開していただきたい。 作品の出来・不出来は別にして、これはいま日人が見るべき映像だ。というか、目からウロコだと思

  • THE BRADY BLOG:そろそろケヴィンについて語ろうか。

    We Need to Talk About Kevin. という映画がある。 邦題は「少年は残酷な弓を射る」で、日の配給側のマーケティング戦略のためにいきなり山岸涼子系映画にされてしまったようなのだけれども、当然ながら、英国ではそのような映画としては捉えられなかった。 We Need to Talk About Kevin. というタイトル(オレンジ賞受賞の原作も同題)が大変に優れていると思うのは、「(闇に葬らないで)ケヴィンについて語らなくっちゃね」というニュアンスが含まれているからであり、こうした事件が起こるたびにマスコミはびっくり下世話ニュースを書き立てるものだが、そういうのとは別のところで、「そろそろ、きちんと語りましょうや」という意志が感じられる。という理由がまず1つ目。 2つ目は、 We Need to Talk About Kevin. と言いながら、実はこれは少年ケヴィン

  • THE BRADY BLOG:モリッシーのロンドン五輪批判発言の「痛み」

    「かのイベントを浸している声高々な愛国主義のせいで、自分はオリンピックを見ることができない。イングランドが、こんなに恥ずかしいほど愛国主義的だったことがあっただろうか。『まばゆいばかりの王室』が、まあ当然のことではあるが、彼らの経験に基づくニーズによってオリンピックをハイジャックしており、言論の自由を持つ報道機関は、反対の声をあげることも許されていない。こんなものを見ていると、死にそうになる。突如としてロンドンが超リッチなブランドとして宣伝されているが、ロンドンの外側のイングランドは、予算削減の政権下で、苦しい状況や最悪の経済に震えている。一方で、あたかもそれが英国社会に一体感をもたらすかのように、英国メディアは『まばゆいばかりの王室』を24時間報道し続ける。最近、ギリシャを車で走っていて、ありとあらゆる全ての壁に書かれている落書きに気づいた。大きな青い文字で、『目を覚ませ、目を覚ませ』と

  • THE BRADY BLOG:日本人の礼儀の礼。を考察する

    タイガー・マム。っちゅうのが、一時期、英米では流行語になった。 何なのかをつらつら書くより、リンクを貼る。 http://globe.asahi.com/bestseller/110403/01_01.html で、今度は、イーグル・ダッド。を自称する中国人が出てきて、英国でも大変な話題になった。(日にも、はだか教育とかあったよな) これもいったい何なのかをつらつら書いている時間はないので、リンクを貼る。 http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2856728/8432742 で、長く来てくださっている方ならピンと来たかもしれないが、わたしが再びずっと考えているのが「愛着理論」の礼子のことである。 あの書き物で、彼女を礼子という名にしたのは、他でもない、礼儀の礼。からであった。 んなもなあ、はなから英国には存在しやしねえ「礼」である。

  • THE BRADY BLOG:アナーコ・サッチャリズム

    わたしはコマーシャルな保育施設で働いている外国人労働者だが、保育士の資格を取ったのは無職者支援慈善団体内の託児所でボランティアしていた時であり、先日、その施設に述べ8年ほど出入りしているアナキスト系の白人の母親とスーパーで再会した。 「ハーイ!元気だった?久しぶり。全く託児所に顔も出さなくなっちゃって」 「忙しいの。昼間は働いているし、夜も仕事してるし、その合間にガキの面倒も見てるし」 と、なぜか言い訳がましい響きの言葉を吐きつつ、「何故へどもどしているのだ、わたしは。きちんと働いている一般市民はこちらではないか」と思っていると、 「うちの息子は、ホームエデュケートしてるから、今でもあの託児所に行ってるよ。あれからスタッフの顔ぶれも変わったけど、彼のフェイヴァリットはあなただったんだ」 とドレッドロックの白人母は笑う。 息子っつったって、どの息子だったんだろう。3人の息子が当該託児所には来

  • THE BRADY BLOG:リトル・アンセムズ5 キャメロン首相の墓石に刻まれる言葉

    彼女の息子は公立のカソリック校に通っているが、学校ではいつも、クラスで唯一の黒人少年Rとつるんでいるらしい。 学年で一番背が高く、足が速くて、大人びて見えるRは、むかし、鹿島アントラーズという日サッカークラブでプレイしていたサントスという選手を思い出させる。 そんな美しい野生動物のようなRと、ミニチュアのジャック・ブラックのようなルックスの息子のペアは凸凹で不思議な組み合わせだが、2人の友情は今のところ揺るぎ無い。 そんなわけで今年のクリスマスも、彼女の息子とRは互いの家を行ったり来たりして過ごす予定だったが、Rの祖母が12月半ばにロンドンで他界したため予定は頓挫した。 だから、Rの父親が、大晦日にRを連れて彼女の家にやって来たときには、息子は小躍りしてエキサイトした。 子供たちはさっさとPCがある部屋に行ってしまったので、彼女はRの父親に紅茶を出す。 「あ、もっと強いものの方が良いか

  • THE BRADY BLOG:A CASE OF SANITY

    数週間前に別所でこんなの書いた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111211-00000009-mvwalk-movi この国では、サッチャーの認知症は、長い年月、みんな知ってたけど具体的に報道する人がおらず、まるで日皇室報道を髣髴とさせる不可思議なヴェールに包まれていた。しかし、かつてジョン・ライドンが出演したITVのB級セレブ・ジャングル番組に出演したこともあるキャロル・サッチャーが、母の認知症を文章にして世に知らしめたことで「やっぱりねー」みたいな確認感(衝撃というより、コンファメーションだったよな。一般的には)が国民の間に広まったのであった。 個人的には、あれは90年代の終わりごろだったか。 英国航空が、機体を現代アート文様にして大胆なイメチェンを図ったことがあり、飛行機の尾っぽの部分からユニオンジャックが消えたという大胆な一時的変化(

  • THE BRADY BLOG:リトル・アンセムズ 2. 怒りを込めて振り返るな。2011年版

    その日、彼女は息子を保育園時代の友人の誕生パーティーに連れていくため、ブライトン近郊の風光明媚なヴィレッジにある公園を訪れていた。 そこは公園ではあるが、何らかの古い廃墟を記念する場所でもあるらしく、石造の建物の基礎部分のようなものが残っており、子供たちがきゃっきゃっ言いながらよじ上ったり下りて来たりしている。 誕生パーティーの主人公である少年の母親Hが、いかにも好きそうな場所だ。と彼女は思う。 大学でアートを学んでいる42歳のHは、40代にしてはぶっ飛んだパンク調のファッションを好むのだが、どんだけパンクな家に住んでいるかと思って自宅を訪ねてみれば、まるでビクトリア朝住宅博物館のようだったと記憶している。 パーティーの主人公である少年Tの父親Rは、薬物の使用過剰でめっきり老け込んだポール・ウェラーのような風貌で、パーティーに集まった子供たちを追いかけ回している。 「またRが激しく脱線して

  • THE BRADY BLOG:リトル・アンセムズ 1. Never Mind The Fu**ers

    彼女はバスに乗って家に帰る途中だった。 彼女の外見は中国人か日人。韓国人かもしれないし、フィリピン人である可能性もある。 何にせよ、一見して極東、またはもっと広い意味でのアジア出身であろうことがはっきり見て取れる外見。その中年女性は、よほど急いでいたらしく、チャーチル・スクウェアのバス停に止まっていたバスに飛び乗り、後部座席へと歩いて移動した。 彼女が着用している赤いポロシャツの胸元には、TEDDY BEAR NURSERYという刺繍が見える。保育施設に勤める移民なのだろう。両手いっぱいにスーパーマーケットや1ポンド・ショップの袋を下げ、よちよちと頼りない足元で後部座席へと進む彼女の足が、つ。と何物かに触れ、転びそうになった。 足を通路まで投げだしてだらしなく腰かけていたスキンヘッド&タトゥーだらけのおっさん2人組の、どちらかの足に蹴躓いてしまったのである。 「ソ、ソーリー」 と彼女はR

  • THE BRADY BLOG:愛着理論/いまさら出してみる本当の最終章

    第5章 カーテンコール レイコ まだ二月だというのに、春めいた日の光が建物の中を照らしていた。 「ちょっと、その婆さん匂うから、そろそろオムツをチェックしてくれる?」 同僚の英国人に言われて、礼子はマーガレットの車椅子を押して部屋に戻る。 ベッドにオムツ替え用のシートを敷き、英国人にしては小柄なマーガレットをベッドに横たえる。昔、託児所で仕事をしていた時にも大勢の子供のオムツを替えたものだったが、礼子は大人のオムツ交換にはまだ慣れていない。マーガレットは小柄だからまだいいが、礼子の体の二倍、三倍の重さはありそうな老人のオムツを替える時は当に苦労する。 気のいい同僚はすぐ手伝いに来てくれるが、あまり気のよくない同僚は見て見ぬふりをする。そういう人々は、礼子が老人を抱えあげられずに一緒にベッドの上に倒れたりすると、 「どうして助けを呼ばないの?高齢者の安全を第一に考えるのがケアの基でしょう

  • THE BRADY BLOG:もちっとだけ小出しにしたい愛着理論

  • THE BRADY BLOG:さらに小出しにしてみる愛着理論

    明けない夜はない。それは残酷な現実だ。どんなに闇の中に隠れていたいと願っても、いろんなものが見える朝が必ずやってくる。 朝が来ると、街が動き出す。まともに仕事をしている人の少ない地区だから、目的に向かって急いで移動している人はいないが、それでもだらだらと人が舗道を歩き始める。 この街に住まなければこんなことにはならなかったのかと思うことがある。朱に交われば赤くなると言うが、理沙が使う言葉やルードな態度は、すべてこの街の人たちのものだった。 よく考えれば、私もこの街に麻痺していたかもしれない。ここには働かずに生活している人が多過ぎたのだ。 「シングルマザーでしょ。働くより、生活保護のほうがたくさんお金もらえるよ」という知恵をいろんな人につけられて、悠長に暮らしていたのかもしれない。日だったら、何でもいいから仕事を見つけて働いていたに違いないのに。「将来の税金の払い手を女一人で育ててるんだか

  • THE BRADY BLOG:暴動の後で小出しにしてみる「愛着理論」

    第四章 独奏 母親失格 「あなた、日の方ですか? ああやっぱり・・・。そういう風に人前で子供を叱るのはやめたほうがいいですよ。この国では、子供は叱っちゃいけないから。駄目、とか、ノー、とか言っちゃ駄目みたい。叩くなんてもってのほか。子供から蹴られても叩かれても我慢しないと、親が手をあげるとポリスが来ちゃう。実際、私なんかそれで子供を取られちゃいました。躾は虐待だって言われて。勉強しなさいっていうのも駄目。勉強しないときちんとした仕事につけませんよ、と言うのも駄目。成功を強いることで子供を精神的に虐待する親、職業で人間を差別する親だって、鑑定書に書かれてました。子供は二人いますよ。で、どっちも取られました。信じられないですか? そういうことをする国なんですよ、ここは。 どうも、そういう政策みたいなんですよね。役所が取りあげなきゃいけない子供の数のノルマがあるみたいで。トニー・ブレアが首相で

  • THE BRADY BLOG:暴動理論

    ロンドン暴動を美化してはいけない。 イギリスでライオットなどというと、すぐ音楽とかそういうカルチャー面を持ち出してスタイリッシュに捉えようとする御仁がいるようだが、今回の暴動は違う。 ガキ共が集団でたむろって盗んで火をつけただけだ。中には盗品を並べて自慢している写真をネット投稿して警察にしょっ引かれたバカたれもいるし、アンダークラスのローティーン暴動参加者などは親から車で送り迎えしてもらっていたという話もある。あのクラスの家庭では、「店を燃やす前に、あんたら母ちゃんにもナイキのスニーカー盗んで来てよ」みたいなフェスティバルなう感が絶対にあったんだろうなあ。というわたしの読みは当たった。 あの世界は、わたしが知っている限り、ラップというより西原理恵子の「ぼくんち」である。 逮捕されている暴動参加者にミドルクラスの子女が目立つし、高価な携帯電話でのみ使用可能なネットワークを使って広がった暴動な

    shadow-toon
    shadow-toon 2011/08/16
    "あの世界は、わたしが知っている限り、ラップというより西原理恵子の「ぼくんち」である。"
  • THE BRADY BLOG:マジでやんなさい!と吠える老婆と前を横切る自転車と

    暴動騒ぎは、これまでわたしがブログで書いてきた内容の延長だ。 あんたたちはアニマルだ。人間の屑だ。と私は思うのよ。の、その先にあるもの。 その先に進むかどうか、その先に何を探すのかは、各人が決めるのだということ。 今回もまた、それに尽きる。 いろいろ感じること、思索することはあるが、 関連報道の中でこころに残ったのは、炎上するハックニーの街で暴れるガキどもに、果敢にも説教をぶちかましていたというアフロカリビアン系の婆さんの映像であった。杖をついた婆さんが仁王立ちして熱い説教をかましている最中に、「ど真ん中をすみませんよ」か何か言いながらそろそろ自転車を押しつつ前を横切って行く一般市民の姿がまたリアルで微笑を誘い、英国の現在を伝える良い映像である。 http://www.youtube.com/watch?v=llhVrB5Ejmk 'This is a f****** reality. L

  • THE BRADY BLOG:セオリーから導く開国のススメ

    親は土建屋で、人は保母。ちなみに夫はダンプの運ちゃん。という、ワーキングクラス・スルー・アンド・スルーのわたしには、アカデミックな教育論は今一つ理解に苦しむことが多く、「おお。その実験でダイレクトにこの結論を導くか」とか「いや、その結果をそう解釈するのはあまりに物の見方が歪んでいるかも」とか思ってのけぞって大笑いすることも屡で、全然勉強がはかどらなくて困ったものだが、そんなわたしにも、「ほお」と思う学者先生はいて、ハワード・ガーナーという人などはその1人だ。 彼は、「人間のインテリジェンスというものは、一つ、又は“こういうものである”VS“そういうものではない”の二つの相反タイプで片付くものではなく、もっと雑多でいろいろである」というまことにリアリスティックな学説を打ち立てた御仁だ。1943年生まれ。という年齢を考えると、まさに「There is no one right way」(ただ

    shadow-toon
    shadow-toon 2011/07/05
    知性とは
  • THE BRADY BLOG:人心のメルトダウン

    「日の東京の人が言ってる被爆って、結局は俺と同じ病気になるってこと?」 と連合いが言った。 もはや癌歴3年の小ヴェテランである。一時は化学治療を終えて癌のどん底から生還したと思っていたが、最近また妙に体重が激落ちしている。 カロリーの高いものをってもっても体重が落ちる。 というのは、人にとっては大変に恐いことらしい。 日の関東地方の人々と、うちの連合いとでは、どっちの方が怖がっているだろう。 「ぎゃああああ」な報道や噂で未だ経験せぬものに対する恐怖心を煽られないだけ、すでに疾患してしまっている連合いの癌のほうがよっぽど気楽という説も成り立つ。 以前も書いたが、わたしは底辺託児所を去った。現在はゲイ街の保育園で働いている。 ブライトンのゲイ街といえば、異性愛者と比べて平均収入が£10K(現在のレートで約140万円)増しと言われる同性愛者のカップルが多く住む高級住宅街であり、よってう

  • THE BRADY BLOG:日本人の粛々

    BBCニュースに、日人のおっさんが出ていた。 いかにも日の労働者階級的な風体で、焚き火にあたり、「消息不明の家族を探すために自宅のあった付近を見に来た」と語っていた。おっさんのそばには肩を落とした中年男性が2人佇んでいる。いずれも、わたしの日の親父と同様の職業かと思われる服装。皆、同じように家族の消息がわからないのだという。 英語の字幕も出ず、同時通訳も追い付いていなかったので、連合いが「何?何してんの、このおっさんたち?」と訊く。事情を説明すると、「でも、泣いてないじゃん。なんか全然平気そう。うっすら笑ってるような顔さえしてる」と不思議そうに言う。 カメラのアングルが切り替わり、英国人リポーターが大写しになると、その背後で、画面の隅に小さくなった日人のおっさんの1人が、ひっそりと手で目を押さえているのが見えた。 これがジャパニーズなんだよ。と言いかけてわたしはやめた。 閉じた襖の