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ブックマーク / katokitiz.hatenablog.com (26)

  • ヘンテコな原作、優れた映画化『砂の器』 - シン・くりごはんが嫌い

    実はちょっとした機会があって『砂の器』を10年ぶりに再読した。 『砂の器』は世間的に松清張の代表作と言われているが、ぼくはヘンテコリンな小説だと思っていて、よくぞここまでのものにしたなと逆に映画版の評価がグンと上がったくらいだった。 今回読み返しても「ぶっちぎりでおもしろいけどやっぱり変な小説だ」という思いはかわらず、より強固なものとして心に残った。 となると、映画のほうも見返したくなるわけだが、奇跡的なタイミングで午前十時の映画祭の大トリを飾るのが『砂の器』だと教えてもらい、どうせだったらとTジョイに足を運んだ。 過剰に泣かせる要素はあるものの、すごく重層的で語るべきポイントが多い名作であることに変わりはなく、単純に映画版の方が優れているなと以前と同じように感じた。むしろ読後感のそれよりも感動の度合いは大きかったのはスクリーンで観たせいもあったのかもしれない。 しかも今回改めて映画を観

    ヘンテコな原作、優れた映画化『砂の器』 - シン・くりごはんが嫌い
  • ワーストワンは言いすぎにしてもちょっと分かる気がする『東京家族』 - シン・くりごはんが嫌い

    『東京家族』鑑賞。こないだテレビで放送されたヤツ。 はじまって数分で爆笑してしまった。 売り出し方や宣伝、予告等を見て、小津へオマージュを捧げた山田洋次なりの『東京物語』解釈だと思っていたのだが、いきなりの完コピっぷりにそこまでやるか徹底してるなと思ったからだ。 現代の高校生はそんなこといわんわ!と言いたくなるほどセリフまで一緒にしていて、展開はもちろんのこと、構図や撮影、色調(カラー時代の小津風)、音楽まで見事に小津安二郎/『東京物語』をそのまんま再現しようとしている。 しかし。ところどころ細かい部分だけでなく、設定そのものがガラっと変わっていたりして、その改変に「?」が浮かび、見終わるころには「小津にオマージュを捧げたわりに小津が映画で描こうとしていることの真逆をやってるし、かといってリメイクとしては中途半端で山田洋次監督は一体どういうつもりでこの作品を撮ったのだろう」とわけがわからな

    ワーストワンは言いすぎにしてもちょっと分かる気がする『東京家族』 - シン・くりごはんが嫌い
  • 最近、感情がない主人公のドラマ多くね? - シン・くりごはんが嫌い

    「福家警部補の挨拶」第一話と第二話を観た。 ひとことでいうなら「ちょっとだけツメが甘い女コロンボ」ちゃんと「君はコロンボか!」というセリフまである。これはいいコンテンツを作りましたねーと思ったらそもそも原作があって、書いた人がコロンボのファンでノベライズも担当したとか。んで5年前に一回NHKでドラマ化してるらしい。そっちは原作ファンも納得で今回のヤツはかなり叩かれている。 驚いたのは人を撲殺するシーンをワンカットでしっかりと見せてるということ。どうやって撮影したんだろう。ホントに頭にガスンって当たってるように見える。ギャスパー・ノエの『アレックス』みたいで度肝抜かれた。説明的なセリフが多いが、描かなくてよいところはしっかり省略していてテンポが良い。特に二話のあえての尻切れトンボ感はシャープでかっこよかった。視聴率はガン下がりだが、恐らくこれは最後まで見続けるパターンである。 ただ「コロンボ

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  • あなたはクレーンゲームでなにをつかみますか? - シン・くりごはんが嫌い

    先週金曜の夜にNHKで放送されたドキュメンタリー「ドキュメント72時間/何をつかむ?巨大ゲームセンター」がすごくおもしろかった。 ついこないだジョニー・トーの『奪命金』を観たのだけれど、世界的な金融危機に直面した人たちが右往左往するという群像劇で、詳しい感想は後に書くが、いろんな職種/立場の人間が集まり、それぞれの思惑がすれちがい、そしてそれぞれに人生があるというジョニー・トーらしからぬ作品だった。もちろん世界金融危機だからこその話だと思っていたのだが、奇しくもこのドキュメンタリー番組にこの映画と同じ感想をもった。 ぼく自身。クレーンゲームはまったくやらず、むしろその魅力がなんなのかすら理解できてないが、どこのゲーセンにもかならずあり、広いスペースを陣取っている。番組ではゲーセンの売り上げの4割にあたると放送していたが、そのクレーンゲームにハマる人たちを取材しただけのシンプルな構成。 しか

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  • 『刑事コロンボ』の名作とされてるヤツをいくつか観た - シン・くりごはんが嫌い

    今更ながら『刑事コロンボ』シリーズにハマっていた。 BSでの再放送やディアゴスティーニの販売などでふたたび盛り上がりをみせている『コロンボ』だが、なんとなく録画して観た回がエド・マクベイン原作の誘拐モノであり、全然コロンボ関係ねぇじゃん!と思って検索したところ。それはファンの間では失敗作として有名であるということが分かった。 それが逆に火をつけてしまったというか、小生『古畑任三郎』のマニアであり、コロンボを数話観てやめてしまった身としては今がいいチャンスかもしれないと、Twitterでおすすめを教えてもらいながら大量にコロンボを借りてきて片っ端から観ていた。 今、改めて観ると、いろんな監督が挑戦的な演出をしていることが分かったし、何よりも『古畑』がいかに『コロンボ』に影響されて作られていたか! そこで今回は代表作とされるものを中心に観てきた作品の感想を『古畑』とからめながら書いていく。これ

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  • 不良感度は薄まったものの、充分“映画”『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』 - シン・くりごはんが嫌い

    『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』鑑賞。 前作はハードボイルドの定石をそのまんまススキノに持ち込んだ『濱マイク』シリーズ以来の傑作で、大泉洋自身の人気もあいまって北海道を中心に大ヒット。おなじスタッフ/主要キャストが揃った続編もおおいに楽しみにしていたが、今作ではその「らしさ」はすっかりと鳴りを潜めている。ハッキリ言ってしまうとハードボイルドではなくなっているのだ。 まず、前作で探偵大泉の助手であった高田が大泉と同等の存在にパワーアップしており、すっかり“相棒”よろしくのバディムービーと化している。そこにいわゆるファム・ファタール的な存在の尾野真千子が加わることで“男2女ひとり”という『冒険者たち』のような構図になり、彼らがとある事情によりススキノにいれなくなったので調査も兼ねて室蘭に旅するのだが、ここのくだりはロードムービーのようであり、牧歌的な風景と車のフォルムもあいまって『幸

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  • 早く部屋から出ろwwwwwww『皆殺しの天使』 - シン・くりごはんが嫌い

    『皆殺しの天使』をDVDで鑑賞。 昨年のベストだという人も多かったウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』の中で、1920年代のパリにタイムスリップした主人公がルイス・ブニュエルにむかって「いいアイデアがあるんです。晩餐会を開くんだけど、客がその場所から出られない」と言い、何度理由を聞いても主人公が答えてくれないというギャグがあったが、それの元になっている作品。最近シネフィルな後輩が入ってきて、おすすめされたんだけど、これがビンゴだった。レンタル店にはないんだけど、図書館にあるというので借りた。そもそも図書館映画を借りるという発想がなかった。 上記で軽く触れたが、ストーリーはほぼなく、ブルジョアな方々が「ご機嫌いかがざんす?」って感じで、明け方までパーティーを開くんだけど、何故かそのパーティー会場から出られない/帰れないという不条理劇。 宇多さんが『エル』のことを「コメディなんで

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  • くりごはんが嫌いな男の2012年ベストムービー - シン・くりごはんが嫌い

    さぁ、今年もやってまいりました。毎年毎年観てる数が少ないと嘆いてますが、今年はダントツで少ないです。48という体たらく。なんでだろうと思ったら、犬が高齢になり、介護が必要で外にあまり出れなかったというのと、伯父さんが末期ガンで余命いくばくもない状態になってしまって、それでドッタバタしてたからなのでありました。しかも昨日から新潟は雪が積もっていて、タイヤも変えておらず、このままでは映画館はおろか、レンタル屋にも行けないので、結局今年観そびれた映画を追うことも出来なくてですね………それでも毎年恒例企画なので、発表いたします。あんまし参考にもならないし、たいしたことありません。 それではベストムービー2012の発表です! 1.Chronicle(クロニクル/日未公開) 2.Project X(プロジェクトX/日未公開) 3.The Cabin in the Woods(13年春公開。邦題

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  • この規模ではわりと問題作じゃね?『悪の教典』 - シン・くりごはんが嫌い

    『悪の教典』鑑賞。 『牛頭』のUS盤DVDの特典にイーライ・ロスとギレルモ・デル・トロと三池監督が対談している映像が入っていた。 その中で、三池監督は「映画祭でおばさんに、こんな映画作るなんてあんたビョーキよ!と言われたことがある」と話し、その内容を受け、インタビュアーがイーライとデル・トロに「お二方から見ても三池監督はビョーキだと思いますか?」と気のきいた質問をした、そのとき二人は嬉しそうな顔をしてこう答えた。 「Yeah!!(もちろん!)」 特にイーライは筋金入りの三池ファンであり(作品の細かい部分まで見ている感じがあった)、自身の作品にも役者として登場させたくらいだが、この『悪の教典』をイーライに見せたら、きっとこう思うに違いない。 「やっぱりMIIKEはとてつもなく狂っている」と。 わりとネットでは「手ぬるい」というような感想がチラホラと散見されるが*1、シネコンで大規模に公開され

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  • これ以上映画に何を望む?『エクスペンダブルズ2』 - シン・くりごはんが嫌い

    『エクスペンダブルズ2』鑑賞。 大傑作! アクションてんこ盛り、バイオレンスてんこ盛り、なおかつかつての大スターと現役バリバリのアクションスターてんこ盛りという、アホみたいに過剰なサービスが嬉しかった前作をさらに凝縮したようなとてつもない作品だった。個人的には『ワイルド・バンチ』のクライマックスを1時間40分に拡大したような、そんな印象すら受けた。 確かに「ん?」というところはかなり増えている。スケジュールの都合なのか、消えては現れ、現れては消えていくよく分からないキャラクターたち。そもそも最初の作戦からして意味がよく分からず、悪役側もなんでそんなところにいたのか?なんで都合良く妙なタイミングで出てくるのか?ホントにさっぱりわからない。各キャラクターの関係性も匂わす程度であり、なんでチャック・ノリスがあんなところにいて、なんであんなことをしたのかとか、とにかくわからない。まぁ、そういった欠

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  • 写真家と映画監督の違い『へルタースケルター』 - シン・くりごはんが嫌い

    『へルタースケルター』鑑賞。 世間的に人気というか、評価が高いであろう、蜷川実花が監督したAKB48の『ヘビーローテーション』のPVをぼくはあまり評価していない。 理由は至極単純でアイドルとしての魅力が引き出されてるとは到底思えないからだ。 「美味しんぼ」でいえば、かけるソースや調理法に凝りすぎて、勝ちやすい料理を作ってしまうため、ほんらいの素材の味を活かしてないと海原雄山や団社長に指摘される山岡みたいなもんである。ゴテゴテした装飾や原色飛び交うドギツイ色彩に頼りすぎているきらいがあり、まず、素材の味を活かしかたを覚えないと、その装飾はただのハリボテでしかなく、センスがいい!とはならない。むしろ押し付けがましい*1。 とてつもない情報量がワンカットに込められているだけに、来ならザック・スナイダーのように、写真を一枚一枚じっくり眺めるようなモーション感覚で撮影すれば、まだ「中身はない」と言

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    shadow-toon
    shadow-toon 2012/07/25
    女優論
  • 人殺しはディナーのときに『DINER ダイナー』 - シン・くりごはんが嫌い

    平山夢明『DINER ダイナー』を読んだ。第13回大藪春彦賞と、第28回日冒険小説協会大賞をダブルで受賞した話題作。ひょんなことから殺し屋しかあつまらない会員制の「ダイナー」のウエイトレスをすることになってしまったオオバカナコの物語。 いつか自分のなかにあるエンターテインメント的なものを読みやすい形ですべて注ぎ込んだ作品を書いてみたいと思っていました。読者の方々が、時間と世の中の憂さを忘れて没頭出来るような物語を一作でも多く書きたい――――という欲求は「祈り」に近いものがあって、そうしたなかで生み出されたのが作であり、いわば『七人の侍』製作時に黒澤明監督が語ったような「ステーキにしゃぶしゃぶに寿司にカツ丼とハンバーグを載っけたような」贅沢な読み物にしたかった。 これは作者による『DINER ダイナー』のあとがきからの引用だが、まさにこの一文は『DINER ダイナー』を紹介するのにピッタ

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  • なぜ埼玉県女性の平均バストサイズがAカップなのか? - シン・くりごはんが嫌い

    *1 昨日の『月曜日から夜ふかし』がたいへんおもしろかった。 以前、同番組において「都道府県別の女性のバストサイズの平均が判明した!」という特集をやり、そこで埼玉県だけがAカップで、全国で一番小さいことがわかった。 【衝撃事実】47都道府県の平均バストサイズが判明 / 埼玉だけがAカップ! 驚異のEカップは岐阜と京都 | ロケットニュース24 実際、そのときにスタジオに観覧に来ていた埼玉県の女性に聞いてみたところ、なんと三人中、ふたりがAカップで見事にその平均にあてはまっており、これを聞いたマツコは「埼玉県貧乳問題」と称し、「逆になんで埼玉県の女性は胸が小さいのかを調べるべき!」と番組内で発言した。 昨日の放送は、その『埼玉県貧乳問題』について、その後の詳細を追ったものだったが、この調査結果が衝撃的で「どうやったら胸が大きくなるのか?」について終止符を打ったような内容だった。 グラビアアイ

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  • この映画の世界は現実にある『しあわせのパン』 - シン・くりごはんが嫌い

    『しあわせのパン』鑑賞。 リアリティとは不思議なもので、こんなのがホントにあるわけないと思ったことが実際にあったことだったりする。 『101回目のプロポーズ』に出演した武田鉄矢はさいしょに台を読んだとき「ぼくは死にましぇーん」のシーンをやりたくないと言ったそうだ。 理由は「幼稚でリアリティがないから」 ところが、そんな武田鉄矢にプロデューサーはこう言った。 「あれ……ぼくの実話なんですよねぇ……」 こうしてあの名シーンが生まれたわけだが、映画の中のリアリティの「ある/なし」は、見た人がそれを体験してるかしてないかによって大きく変わるものである。 『しあわせのパン』は北海道を舞台にした、ド田舎にあるパン屋さんのお話。 この手のスローライフ/スローフード系の映画はたくさん製作されてきたが、たいがいファンタジーにしか見えなかったというのが音だ。 もちろんすべて楽しく見させてもらっているが、

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  • これを観た役者はみんな大泉洋に嫉妬する『探偵はBARにいる』 - シン・くりごはんが嫌い

    『探偵はBARにいる』鑑賞。 横浜を舞台にした和製ハードボイルドアクションに『私立探偵 濱マイク』シリーズというのがある。古き良き日映画への想いをストレートにぶつけ、横浜という街が持つ魅力をそのままトレースした作品で、人生の一作というわけではないが、妙に印象に残り、DVDBOXまで買ってしまったくらい愛着があるシリーズだったが、遂に2011年9月、それの北海道ススキノ版が誕生したという感じだ*1。しかも大泉洋というこれ以上ないキャストによってである。 ストーリーは至極単純。大泉演じる名前のない探偵の元に一の電話がかかってきて、依頼を受けたら、事件に首をつっ込むなと警告代わりにいたぶられ……というヤツ。当然、探偵はだまっていられず、個人的な興味もあって、その事件を追い続ける。 全体的にはオーソドックスな作りであるが映像は才気に満ちあふれている。スローモーションから手持ちカメラ、ビルの屋上

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  • 2011年魔法の旅?『魔法少女まどか☆マギカ』 - シン・くりごはんが嫌い

    『魔法少女まどか☆マギカ』鑑賞。 普遍的な少女であるまどかとさやかの元にネコのような得体の知れないキュゥべえというキャラクターが「魔法の力で君の願いを叶える代わりに魔法少女になってよ」と声をかけて来る。魔法少女になる以上は悪魔と戦うという重責を背負わされるわけだが、そのかわり、どんな願いも叶うという。ところが、そのまどかに対して、「絶対に魔法少女になってはダメだ!」と言うほむらが現れるが、その忠告もむなしく、ほむらに反発を覚えたさやかだけが魔法少女になってしまう。ところが、キュゥべえの目的は他にあり……というのが主なあらすじ。 「映画マニア」と呼ばれるような方々はこの手のアニメを見る人が基的にそんなに多くはないと思う。映画好きの人が指す「アニメ」とはあくまで劇場でかかるような2時間の作品であり、それも映画の一種として見ているので、いわゆるひとつの「アニメ好き」と呼ばれる方々とは相容れない

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  • 『TIGER & BUNNY』を第7話まで観た。 - シン・くりごはんが嫌い

    巷で話題の『TIGER & BUNNY』を第7話まで観た。 軽くTwitterでも触れたが、『大日人』が世の中にたくさんいて、『デスレース』みたいなことをやったら?というお話。ただし、その大日人同士が殺し合うわけではなく、悪人をやっつけるとポイントがもらえて、それがテレビで放送されてるという設定。主人公は落ち目のヒーローで、思った通りの活動が出来ない!という憂き目にあうのだが、結局、子供を養うために自分の信念を曲げ、体制に迎合し、ヒーローを続ける。 すんごい人気で、熱狂的なファンも多く、いろんな人にすすめられたり、高額でもブルーレイをキッチリ揃えている知人がいたりと、今年を代表する作品であることは承知しているが、表層的なところだけで観た正直な感想は「普通くらいにおもしろい」であった。作品を五角形のグラフで表すなら、すべてが均等に100点満点中49点をキープしているという感じ。なぜ49点

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  • この絶望は監督自身が受けたものなのか?『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』 - シン・くりごはんが嫌い

    『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』をレンタルDVDで鑑賞。細田守監督作。 大 傑 作! オマツリ島に隠された秘密を探るミステリーであり、次々に消えていく仲間を巡るサスペンスでもあって、与えられたミッションをひとつひとつクリアしていくというアクションもふんだんに詰め込まれていて、随所に仰々しいリアクションと言葉遊びで笑わせるコメディでもあって、結束の固い仲間たちの絆がどんどん断絶していくというドラマがあり、さらにそれらをホラー的な演出でまとめあげるという多面的な作品で、わずか90分の間に映画は様々な表情を見せる。 それだけではなく、それら様々な要素をカットバックで平行して見せることで、一瞬の隙も飽きさせず、静と動のすさまじい情報量がものすごいスピードでこちらに迫って来る。セリフで謎解きしていたと思えば、次の瞬間にはボートレースのシーンが待ち構えていたり、巨大な

    この絶望は監督自身が受けたものなのか?『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』 - シン・くりごはんが嫌い
  • 2000年問題に立ち向かう少年たち『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』 - シン・くりごはんが嫌い

    『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』をレンタルDVDで鑑賞。 2000年の春休み。突如ネット上に出現した新種デジモンがありとあらゆる機関に侵入し、さまざまなデーターをい荒らしはじめた。最初はレジの金額表示や信号くらいのトラブルだったが、次第にコンピューターで制御されていた各機関が暴走をしはじめる。部屋の中にいながら、いち早くその危機を察知した主人公は、友人と二人で孤独な戦いを始める……というのがあらすじ。 押井守の『機動警察パトレイバー 2 the Movie』は、もしこの日でテロが起きたら、犯人は誰で、動機はどういうものになるだろう?というのを丁寧にシュミレートした作品だったが、『ぼくらのウォーゲーム』も杞憂に終わった2000年問題を取り扱い、もしアレが当に全世界で大問題を起こしていたら?をシュミレートしていく。仮に2000年問題が同時多発的に起きてしまったら、人々は

    2000年問題に立ち向かう少年たち『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』 - シン・くりごはんが嫌い
  • 新エヴァが930円!?安く買えるアニメのブルーレイを紹介します。 - シン・くりごはんが嫌い

    こないだ『ふしぎの海のナディア』のブルーレイボックスが発売されることを知りました。 「ふしぎの海のナディア」BD-BOXが11月に発売、BOXは貞義行描き下ろし - GIGAZINE ただし値段は50400円というとてつもない高さ。Amazonで買ったとしても36973円です。ぼくはナディアが大好きですが、さすがに手が出ません。 このように何故かアニメのDVDやブルーレイは総じて高いというのが現状です。最近『パンスト』にハマっていたのですが、このブルーレイも一巻50分しか入ってないのに、9240円もします。買えるかっ! ぼくは特別アニメが好きというわけではないのですが、一映画として欲しい作品はいくつかあります。ところがアニメは劇場版であっても5000〜6000円するというのが現状で、買うのは躊躇していました。これがTVシリーズになると万単位は当たり前になります。 しかし!これら日

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