若手社員のうちに学びたい、「上司力」入門: 皆さんは「課長」に対してどのようなイメージを持っているだろうか? 一昔前は「課長」と言えば、憧れの存在だった。部下に対して仕事を指示して、問題が発生した時にだけ、自らが対応する。普段は、悠々と席にいて、書類に目を通したり、堂々と新聞を読んだりしている課長もいたものだ。 【グラフ:職場の状況の変化、ほか】 今、「課長」と聞いてそのような姿をイメージする人はほとんどいないだろう。予算達成のプレッシャー、残業をさせない労務管理、厳しくなるコンプライアンス。さらには、部門の方向性を描くことを求められ、当然ながら、部下の育成も期待される。それだけではない。自らがプレイヤーとしても客先に足を運んでいるのが現状だ。悠々と席にいて指示を出すだけの姿はイメージできない。 産業能率大学の「上場企業の課長を取り巻く状況に関する調査」によると、課長の99%がプレ