──やはり、ネットの有効活用という点において、企業や広告業界はまだまだ保守的であある、ということでしょうか 中川 残念ですが、そうですね。まあ、実際に企画や運営に携わっている企業のサイト担当者とか広告代理店のプランナーなど、現場レベルではずいぶん柔軟な考え方ができる方、オレの提案に賛同してくれる方も、この数年で増えてきたように感じています。が、今年はもっと、以前からある"企業サイトはこうあらねば"みたいな常識をぶっ壊す手伝いを頑張っていきたいです。 「ネットの常識を疑え」に関連しては広告業界にも問題があって、「ACC全日本CMフェスティバル」とか「カンヌ国際広告祭」などで賞をとることありきで、妙に凝ったり、上品に仕立てたりしている側面もある。しかもそのスタンスを、ネット展開にも持ち込んだりするんです。「トータルキャンペーンです」とか言って「テレビとSP(セールスプロモーション)とネットを連