【column】意味と笑い:ピタゴラ装置を見る者に何が起こっているのか。あるいは小林賢太郎氏のつくる笑いの特徴と強みと限界について。 【column】意味と笑い:ピタゴラ装置を見る者に何が起こっているのか。あるいは小林賢太郎氏のつくる笑いの特徴と強みと限界について by aiwendil NHK教育で放映中のテレビ番組「ピタゴラスイッチ」には、ボールなどの転がりが連鎖して面白い動きを見せる装置が登場する。 この装置は佐藤雅彦研究室が製作しており、番組のシンボル的存在として『ピタゴラ装置』と呼ばれている。 (↓参考) 装置はいずれも様々な日用品を組み合わせたもので、その映像は番組の合間に挿入されている。 この装置の特筆すべきところはその精度とメカニズムだ。動きのきっかけとなる冒頭に人の手が加わる他は、重力にしたがってひたすら転がってゆくボールや、それを支える樋、動きを伝える磁石など、