最近、SNSの限界を強く感じる。かつてSNSは、「人と人が繋がる場所」だった。少なくとも2010年代後半から2020年前後までは、コミュニティ形成や情報交換、趣味や価値観を共有するための空間として機能していたと思う。しかし現在、SNSは根本的に別のものへと変質している。もはや主目的は「繋がり」ではなく、広告とアテンションの獲得であり、アルゴリズムによる滞在時間の最大化である。 特にAIの普及やアルゴリズムの変化以降、その傾向はさらに加速した。以前であれば、SNSは一次情報や現場感覚を得るための「情報収集」の場としても機能していた。しかし現在は、アルゴリズムによって過剰に最適化されたコンテンツが流れ込み続け、さらにはAIのテクノロジー的精度が高まることで何が本当に重要な情報なのかすら見えづらくなっている。しかも、その一方でSNS上の数字や反応は、音楽、出版、研究、映画、アートなど、ほぼあらゆ

