近年、日本でもMA(マーケティング・オートメーション)ツールを導入する企業が増えている。しかし、MAツールを導入しただけで成果が上がるわけではない。MAツールを最大限活用するためには、マーケターが現実に即した顧客理解にもとづく戦略を立てることが不可欠である。 普及しつつあるMAツール 最近、MA(マーケティング・オートメーション)ツールを導入する企業が増えている。MAという言葉が生まれたアメリカでは、33%の企業がMAツールを既に導入しており、50%以上が今後の導入を検討している(*1)という。 日本でも、2015年度のMAツールの市場規模は前年比31%増(*2)と試算されており、MAツール導入は珍しい取り組みではなくなりつつある。 しかし、MAツールを効果的に使いこなしている企業がある一方で、劇的な効果が出ないままの企業も見られる。MAツールを成果につなげるためには何が必要なのだろうか。