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ブックマーク / kasasora.hatenablog.com (15)

  • 僕の叔父さん - 傘をひらいて、空を

    疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。それで二年ばかり叔父に会わずにいたんだけれど、今年はさすがに顔を出そうと思っている。同じ都内に住んでいるのだし。 そう思って、それからため息をつく。僕は叔父がわりと好きなのだけれど、両親は叔父が嫌いなのである。だから僕だけで会いに行くのだが、両親に黙って行くのもなんだか気が引ける。元旦に実家に行ったらタイミングをみはからって言わなければ。 疫病で人づきあいが制限されていたから、この恒例の煩わしさも、僕は忘れていた。年末年始は華やかな休暇であると同時に、もったりとまとわりつくしがらみの季節でもあるのだった。 叔父は僕の父の弟である。 父と叔父はふたりきりのきょうだいで、叔父は独身をとおし、子を持たなかった。だから僕には父方のいとこがいない。祖父母が生きていたころは父も正月の集まりに顔を出していて、そのときは叔父が僕の相手を

    僕の叔父さん - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2021/12/28
    若い人は誤解することがあるけれど、このような向上心に満ちた親も陶酔に満ちた恋愛と浮ついて行きていたこともあるかもしれない。ただ、生活の中で老いるというものはその名残や記憶を拭ってしまうものなのだ。
  • いつも死にたい一族 - 傘をひらいて、空を

    知人のお祝いに出かけた。役職が上がると聞いているので、そのお祝いである。今年から娘さんが私立中学に上がったので、遅ればせながらそのお祝いもかねるということで、四年ぶりにご自宅にお邪魔する運びになった。 冬の街をデコレーションするのは寒いからである。私はそう思う。クリスマスとかお正月とかのせいではない。寒くてやってられないからクリスマスとかお正月とかを言い訳にして飾りつけをするのだと思う。だって五月や十月ならきらきらさせなくても楽しいもの。世界がいつも五月と十月ならいいのにと言ったのは誰だっけ。 小学校で受験する人は半分以上が親の受験みたいなものらしいですけど、と彼女は言った。高校だとほぼ人の受験ですよね。お金だとか環境だとか、間接的なものは、親が整えるので、スタートラインの段階でハンディがある子はいっぱいいますけど、受けるのは人です。中学受験は、その中間くらいでしょうかねえ。 じゃあま

    いつも死にたい一族 - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2019/12/03
  • 「生んでくれてありがとう」 - 傘をひらいて、空を

    生んでくれてありがとう。 息子が言う。保育園の卒園式のことである。子どもたちがひとりひとり保護者にメッセージを伝える。なにぶん六歳だ。自分だけで考えたら、要領をえない、しどろもどろの、あるいは日常的な発話になる。でも式典はスケジュールが決まっているから子どもたちはひとことずつしか口にできない。順番に、滞りなく、全員が、みじかい決め台詞を言う。そういう場だから、文言はだいたい決まっている。「送り迎えしてくれてありがとう」というのがもっとも多い。その中でわたしの息子は「生んでくれてありがとう」と言った。 わたしは反射的に口を手で押さえる。その手をスライドさせて目の下と鼻と口を覆う。表情の細かい伝達を隠し、かつすごく感動しているように見える姿勢をつくる。隣のママ友が言う。まあ、なんてこと言ってくれる子かしら、こっちまで泣いちゃう。ほどなく園児たちはそれぞれの親のところへ行く。わたしはめいっぱい嬉

    「生んでくれてありがとう」 - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2019/04/03
    これを言うと産んだ側の人間だろと思われそうでなかなか現実で言えないけど、正直別に産まなくても全然愛せる気がするし、産んでもそれによって母性の芽生えとかないし、もっと里子が一般的になればいいのにと思う。
  • 手札を並べよ - 傘をひらいて、空を

    なあ、焼豚。その場に集まっていた友人のひとりが言った。学生が「起業するから大学を辞めます、起業の内容はこれから考えます」って言ったら、どう回答する?つまり、教授として。教授じゃない、と焼豚は応えた。准教授。 焼豚というのはもちろんあだ名だ。この場にいるのはみな中学校の友人で、全員がそのころから彼を焼豚と呼んでいる。やきぶたともチャーシューとも読む。彼は質問した友人を見て、きみの息子じゃないよな、まだ小学生だもんな、じゃあ親戚かなんかの子か、と確認し、それから、平坦な声で宣言した。 そういう若者には、外野がとやかく言ったって意味はない。親戚でも親でも教師でもだめ。親はまあ、かじられるスネを提供している場合には経済力でもって若者の行動に影響できるかもしれないけど、内心を変えさせることはできない。十八を過ぎてそんな状態だったら、人が自分で気づくのを待つしかないんだ。僕はそう思う。 冷たい、と別

    手札を並べよ - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2016/09/24
    中高生のときにずーっとこれをしていた気がする。
  • 彼女の悪い趣味 - 傘をひらいて、空を

    彼女は彼を甘やかすのがとてもうまい。彼女は彼の安い欲望の諸相を熟知している。持ち上げて。連絡して。連絡しすぎないで。呼んだら来て。顔色を読んで。きれいにして。安心させて。優越させて。頼るそぶりをして。好ましい内容で。 彼女はそれを軽々とクリアする。彼女の能力は高い。その程度のことは彼女の娯楽の範疇だ。甘い真綿を敷くように彼女は彼をいい気持ちにする。彼女の有毒であることは私の目にはあきらかだけれど、彼女はもちろんそれを彼に見せない。キャンディみたいなパッケージ、両端を引けばころりと落ちる。そんななりをしている。 彼が彼女を愛玩しはじめて、そう見えて実のところ彼女が彼を愛玩しはじめて、もうすぐ一年になる。夏になると彼女は、ねえ悪巧みがしたいなと言う。彼女は悪い企みごとがとても巧い。夏が来たからねと私はこたえる。彼女のそれは季節性の病だ。悪巧みのために彼女が彼を引っかけたのが去年の夏で、それはす

    彼女の悪い趣味 - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2012/06/10
    これは私。もう、何度も何度もやってしまって、やめられない。被支配を受け入れる顔をして、私が支配したいのか。なんでみんなこれをしないでいられるんだ。離れたり、急に近づいたり、愛を囁いたりして支配できる。
  • ふらんすはあまりに遠し - 傘をひらいて、空を

    そんなの四ツ股のばちがあたったんですよと誰かが言った。カトウくんはそちらを振りかえって声を出して笑った。なに?四人?同時に?まじで?とシライシさんがたたみかけ、まじっすとカトウくんでない誰かがこたえる。シライシさんはつくづくとカトウくんの顔を眺めた。私も眺めた。 カトウくんは私とシライシさんの目を順繰りに見て言う。とてもそうは見えないと、お姉さまがたはそうおっしゃりたいわけですね。実際のところ、カトウくんは桁外れに女の子たちに人気があるようには見えない。ふつうだ。それで私はことばを選んで言う。二股くらいなら、まあ、あるかな、と思うけど。 二股ありですかあ、ちょっと槙野さあん、と誰かが口をはさみ、私はあわててそちらを向く。カトウくんの話ですよ、それに、ほら、好きな人ができたときにつきあってる人がいたら、その人と別れる前に、なんていうか、重なっちゃうことくらい、あるんじゃないですか、のりしろっ

    ふらんすはあまりに遠し - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2011/10/23
    私が昔好きだった男の子と同じ。ずいぶん長く時が流れて、我々は今や友達になってるわけだけど「あの頃はなんだかおかしかった。優しくしてあげられなくてごめん」と言われ胸が詰まる
  • シャッタを切る指 - 傘をひらいて、空を

    夏の金曜の夜だからか、オフィスにはほとんど人がいなかった。集中力が切れて、雑念が浮いてきた。「なぜ私は仕事をしているのか」と思い、この仕事が好きだから、それからもちろんいっぱぐれないため、あと、誰かに必要とされていたいから、とこたえを出す。 雑念が「なぜ私は屋根のある部屋に住みまともなものをべるべきだと思っているのか」「なぜ私は他人に必要とされたいと思っているのか」「なぜ私は生きているのか」と推移したところで、友だちからメールが届いた。暇? 仕事中。限界。送信。再度着信。かつサンドが来てるから合流しない?おもしろいよ。私はおもむろに作りかけの資料を保存し、PCの電源を落とす。 はじめましてかつサンドです、と彼女は言った。はじめましてマキノですと私は言った。彼がよもや人にあだ名の話をしているとは思わなかった。かつサンドさんって呼ぶのはずかしいんでサンドさんでいいですか。私がそう提案する

    シャッタを切る指 - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2011/09/03
    ええっと、私は、蛙にしてはいけませんより、こちらの方が全然すき。私にも、それをフリだと知っていながら、互いに「好きだよ」というそこまで言うほどは好きじゃないかも知れない素敵な男の子がいる。
  • 被初恋の人 - 傘をひらいて、空を

    あんまり知らない人から、それもちょっと悪くない感じの人から好きですって言われたら、マキノどう思う。彼がそう訊くので私は少し考える。どうって、相手によるけど、嬉しいかな。でも相手のことよく知らないんだよね、それならまずはお話をしなくてはね。事に行きましょうと言うよ。あるいはお茶、お酒など。 僕もそう思った、と彼は言った。でもずいぶん勝手が違ったんだ。それからなぜか携帯電話を一度手に取り、操作せず鞄に戻し、話しはじめた。 彼はよく知らない女性から好きですと言われ、持ち帰って検討した。まずは話そうと思って受けとった電話番号にかけると、彼女は出なかった。折り返しもなかった。半月ばかり経ってから突然電話があった。ごめん仕事が忙しくて、と彼女は言った。それで、なんの用だったの? あなたが僕に用事があると思って、と彼は言った。だからかけたんだ。そうなんだ、と彼女は言った。彼らは少しのあいだ沈黙した。彼

    被初恋の人 - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2011/08/16
    みんなの中に、日夏さんはいるんだね。
  • 恋愛的疑惑と少量の善良 - 傘をひらいて、空を

    ミエちゃんが俺とつきあえるとか思ってたらどうしようと彼は言い、人に訊けばいいじゃんと私はこたる。彼は眉を歪め、野菜を鍋に放りこむ動作と同じ速度で言葉を投げる。マキノってなんでそんなに言語コミュニケーションを信じきってるわけ、この世がそんなに簡単にできてるわけないだろ、あの子たち返事しないでさめざめと泣くからね、しつこく泣く、俺はムツゴロウさんみたくひたすらなだめる、そして夜が明ける。あれはきつい。 なるほどと私は言い、長い箸を動かして鍋底から奇妙なかたちのきのこを救出する。中国人の店員さんが美味しいですよと言っていた。鍋は曲線で仕切られ、赤白二色のスープに大量のスパイスが浮き沈みしている。 薬膳っぽいものべようと彼が言い、私たちはここに来たのだった。繁華街の奥のこのあたりでは深夜まで平然と事が供され、周囲のことばの半分が日語でない。 ミエちゃんは彼の同僚だ。美人じゃないけどなかなか

    恋愛的疑惑と少量の善良 - 傘をひらいて、空を
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    shea 2011/06/07
    僕は、僕のことを「卑しい」と思っていて、それを憎んでいるのだが、不思議なことに、自らのことを卑しいと思っていない人間を好きになることが出来ないのだ。自らを、「普通の程度の善良さ」だと思っている者ども。
  • 魔にもさされない - 傘をひらいて、空を

    電話を取ると、なんかおもしろい話ないと彼は訊く。どういうのがいい、と私は聞きかえす。悲劇的なやつがいいと彼は言う。誰かの人生がだめになるようなやつ。 だめになる話の在庫はないな、劇的に幸せになる話はどう。私がこたえるとそんなの要らないと彼は言う。幸せはだめなのと私は訊く。あなたそんな根性悪かったっけ。悪いよと彼は言う。センセイ俺さあ退屈でしょうがないんだよ、退屈だと性格がどんどん悪くなる。彼は私をセンセイと呼ぶ。 保険って、収入右肩上がりを想定してプラン立てるんだ、それをこないだ見直した。右肩上がりの角度をもっと鋭角に。センセイみたいな野良には意味わかんないだろうけど。彼はそう言い、うんよくわかんない、でもなんかすごいっぽい、と私はこたえる。さすがだねえ。エリートはちがうねえ。 俺それ言われんの大好きだけどそこまでがんばって言われると無理すんなって思う、死ぬほど興味ないだろそういうの、とに

    魔にもさされない - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2011/05/13
    「その路線はもう無理っぽい」 そう、私などには理解できないが、その路線で打開できない人がいるんだよね。私は、その路線で行けてしまう人間なのだ。
  • 彼の優等生 - 傘をひらいて、空を

    はどうですかと彼が訊くので、私は心底から絶賛した。あんなに有能な人はそういません、彼女はうちの部署のエースです、準備は周到で進行は計画的、アウトプットにムラがない、もう完璧です。 彼ははずかしそうに、いやあ家ではぜんぜんそんなことないんですけどね、家事は手抜きですしね、子どもだってよくおばあちゃんに預けてますよ、と言う。フルタイムの仕事で優秀な成果をあげてなおかつ家のこともきっちりこなしている段階でものすごい、と私は思う。 私など子どもも育てていないし、休日に有意義なことをしているわけでもない。どうかすると家から出ない。掃除が面倒なあまり、部屋に物がない(なければ散らからないから)。料理は嫌いではないけれども、面倒になるとしない。大鍋にいっぱいのカレーやおでんをつくって三日三晩べ続けたりもする。彼女は絶対にそんなことしないと思う。 私は初対面の男性が気を悪くしないことばを選んでその思い

    彼の優等生 - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2011/04/12
    こういう不一致は不幸な気がするけど、そうでもないんだろうか。片方が苦しそうだ。
  • フラジャイルのゆくえ - 傘をひらいて、空を

    恩師は会場を視線で走査して私と近い年代の卒業生の名を次々と口にする。カキハラちょっと太ったよね、でも前よりいい男になった、サカモトの子、でかいな、うちの子とおんなじくらいに見える、ハヤシはナチュラルメイクに転向したのか、うん、結構なことだ。十年ちょっとだと極端な変化はないかな、でも安定感は出てくるな、昔はみんな危なっかしかったけど。 私は在学中に講座責任者だった教授の最終講義に出て、パーティにうつり、別の恩師にあいさつしたところだった。恩師は異常といっていいほどすぐれた記憶力を持ち、わけても人の顔は何度か見たらたいてい覚えているのだった。大教室の授業に三分の二も出席した学生だったら、しばらく経ってからでも見分けられる。私の在学中、彼はそう言っていた。関心とか感情とかあんまり関係ない。目から入った情報がそのまま残る。そういう頭なんだ。 三十過ぎて危なっかしい人はそんなにいませんと私は笑う。私

    フラジャイルのゆくえ - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2011/04/06
  • 仮定による傷、処方としての贈与 - 傘をひらいて、空を

    災害のためでなく、もとより私たちのあいだには電話を使う習慣がなかった。ふたりともけちなのだ。だからおしゃべりにはskypeを、それが普及する前はチャットを使っていた。 私は内心、skypeがある時代でよかったと思っていた。たいした被害も受けていなかったのに、人の声を聞いたら肩の力が抜けた。人の声がことのほかいいものに感じられた。 彼女は茨城のご両親の無事を報告し、それから、募金どこにするのと訊く。赤十字かなと私はこたえる。うちの会社もやるんだと彼女は言う。その発表したらなんかね、きたよ、偽善者ー!みたいな匿名メール。うちみたいなちっちゃい会社にそんなメール送ったっていいことなんにもないのにね。うちの関係者なんだろうけど。 糾弾はある意味でもっとも簡単な参加の方法だからねと私はこたえる。私は思うんだけど、こういう大きな災害とかって、自分の中に位置づけるのがけっこうたいへんなんだよ、直接被災し

    仮定による傷、処方としての贈与 - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2011/03/16
    私は、どうやら仮定で傷付かないようなのだ。正しくは、何かもっと別の怖いことが私の中にあって、それに傷付いてしまう。でも、募金はする。傷付かないのは悪いことではないと思うけど、他者を攻撃もしたくはない。
  • 間がもたないデートと精神的な内臓 - 傘をひらいて、空を

    私が電話に出るなり、あのさ、彼氏とどんな会話する、と彼は訊いた。彼氏によると私はこたえた。相手によって話題は変わる、友だちと何しゃべってんのって訊くのと同じで、具体的な内容を答えられる質問じゃないね。 めんどくせえ女だなあ、今までの誰かひとり適当に見繕って答えてくれってことだよ、空気読め、と彼は言った。なんで私があなたの吐いた空気を読む義務があるのと私は訊いた。彼は楽しそうに笑った。彼は会話の中で軽くやりこめられるのが好きだ。 私は携帯電話を耳に当てたままベッドに寝そべって話す。まずは好きって言うよね。そんなん一秒で終わるだろと彼は言う。二文字じゃん。わかってないなと私は言う。好きにもいろいろバリエーションがあるの。褒めるとか。人によってはなに着ててもまずは褒めてくれる。なにも着てなくても褒める。どうかすると電話に出ただけで「相変わらずかわいいねえ、声がとても」とか言う。 狂ってると彼は言

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  • 新しいから傷つける - 傘をひらいて、空を

    友だちの家のPCの動作がおかしいというので見にいった。だいぶ古くて起動に十分もかかる状態だったので、さしあたり彼女が必要としているDVDの再生ができるようにクリーンインストールすることにした。 彼女の仕事用の携帯電話が鳴り、彼女は私にことわって出た。はい、いつもお世話になっております。いえいえ、はい、なるほど、担当がそのようなことを申しましたか。 彼女は五分ほど電話で話しつづけた。ほとんどは相槌だった。いろいろな種類の、さまざまな重さの、一定以上の温度を保った相槌だ。彼女はそのあと、仕事にしてはいささか親しげに短く笑って、いいえ、いいんですよ、と言ってから電話を切った。 私はBIOSを確認し、それを覗いた彼女はなんだか怖そうな画面、とつぶやく。怖くないよ、これはWindowsの下に入っているソフトなんだよと私は説明する。 ディスクがかりかりと音をたてて書きこみをはじめる。私は彼女の出してく

    新しいから傷つける - 傘をひらいて、空を
    shea
    shea 2010/06/28
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