「祇園牛頭天王荒魂図」。牛頭天王が素戔嗚尊と習合しているのが分かる=京都市左京区の源鳳院で2020年11月22日午前11時28分、矢倉健次撮影 かつては日本各地で広く信仰されたにもかかわらず、現在は歴史的に縁の深い祇園祭の関係者以外には、ほとんど知られなくなった神「牛頭天王(ごずてんのう)」。「忘れられた神」の像や絵画などを、祇園祭を例祭とする八坂神社(京都市東山区)の旧神官家の子孫、宝光井(ほうこうい)英彦弁護士(42)=同市=が収集している。宝光井さんは「『誰も知らない神』になってしまった存在を、少しでも多くの人に知ってもらいたい」と願う。