選挙なんてめんどくさいので、いっそ相撲で決めましょう! 角界の古く歪んだ体質をまっすぐに正すため、あの男が立ち上がりました。それは不惜身命・不撓不屈の精神で相撲道に邁進する男、貴乃花親方。肉親ですら道から外れた者は斬って捨てるほど融通の効かない…もとい、まっすぐな心で相撲に取り組む親方は、角界の慣例を破って日本相撲協会理事選に出馬。二所ノ関一門からの離脱をしてまでの、不退転の決意を示したのです。 相撲協会の理事は外部から登用される非常勤理事をのぞき10名。慣例では、角界の派閥に相当する各一門から定数名が推挙され、無投票で決定されるもの。現在は出羽海一門から3名、立浪一門から2名、高砂一門から1名、時津風一門から1名、そして貴乃花親方も属していた二所ノ関一門から3名が理事の職についています。これは角界の勢力図そのもの。いわゆる選挙権を持つのは、大半が年寄名跡の所持者。それが各一門に何人いるか