品川区の区立中学1年の男子生徒(12)が2012年9月26日に自殺した問題を巡り、「一連のいじめは生徒を追い詰め『自殺の誘因』となったと判断せざるを得ない」とする調査報告書を11月5日、区教委が区議会に提出した。 報告書によると、被害生徒に対して、クラスのほぼ全員が「うざい」「きもい」といった言葉をかけるなど精神的ないじめに関わっていたほか、他クラスの生徒もいじめに加わっていた。 なかでも中心となった男子生徒数人は、被害生徒が自殺する当日まで殴る蹴るといった暴力を振るっていた。 10人くらいの男子生徒から蹴られる 報告書は事後におこなわれた教員や生徒への聞き取り調査などから、事実関係を調べたものだ。 それによると、いじめを受け自殺した男子生徒(以下、被害生徒)は4月の中学校入学当初から、「きもい」「避けたほうがいい」などと小学校の同級生らに吹聴され、いじめのターゲットとして目を付けられてい