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ブックマーク / hongokucho.exblog.jp (23)

  • あの山本幸三先生も読んでいた白川総裁の“教科書” | 本石町日記

    日は、衆院予算委で日銀の白川方明総裁が参考人で登場。質問者は、あの山幸三先生でありました。もはや金融政策をマニアックに追及する国会議員は山先生ぐらいしか残っておらず、そのマニア度が期待された質疑でありました。 私は、ご案内のように全然リフレ派ではない(方法によっては演技的にやるのはあり、と思う)ので、山先生の見解には同調はしないが、その変わらないマニア度にはニヤリとさせられた。「マッカラムルール」とか、「ワルラス」(この名前でコメントしてくれる方もおりますね)とか滅多に聞かれない“専門的な言葉”にオーとなりましたよ。 気が付いたのは、山先生と白川総裁のやりとりが超空中戦となって、このところヤジで質疑が聞き取れないことが多い国会審議なのに、しばしばシーンとしてしまったこと。ヤジの入れようもないくらいにオタッキーになった、ということですね。シーンというよりポカーンであった、のが実情に

  • ツィッターの話題から雑感を幾つか=マスコミ、中国etc | 本石町日記

    ツィッターより。ツボだったものや、気になったものや、その他の話題などを雑感的に。 ①マスコミ関係 ActiveIndexさん 「個人的印象 Bloomberg:やりたいことは判るが、まさかそこまでやるとは信じられない。 Reuter:そうなったのも判るし、その程度だということもよく判る。 Quick:そうなってしまうのは判るが、他にやり用は無かったのか」 朝日新聞さん 「『京セラの稲盛さんが日航空CEO就任へ』も大きなニュースです。京セラって何だ? 稲盛さんって誰だ? という人にもわかる記事が出ます」→マスコミの想定する読者像として参考になる。いわゆる受動的読者に対してどういう情報を出せばビジネスとして成立するのか、しないのか。現状は絶賛縮小中であります。 ②中国 これはもっぱら私が呟いたもの。預金準備率を引き上げたが、為替をペッグしているので(トリレンマの状態)金融政策の自由度は乏しく

    shibudqn
    shibudqn 2010/01/19
    「バブルは取り付かれたら崩壊するまで離れない。」中国政府も苦悩しているんjだなぁ
  • マスコミが騒ぐと相場は終わる、の巻=債券、やっぱり買いたかったのね | 本石町日記

    一応、こうなるとは予想していたのだが、何だもう終わったのか、とややあっけない印象であります。何せ最悪は国家破たんという財政赤字がテーマなので、もっと腰入れたショートが打ち込まれ、せめて1.5%は突破するだろうな、と思っておりました。しかし、実際はその手前から怒濤の買い戻しが入り、やっぱりみんな買いたかったのね、と改めてわがJGB市場の劣情を思い知ったのでありました。 この間の海外メディアの取り上げ方をEconomics, Technology & Mediaが紹介されている。plateausさんはツィッターの方で活発に呟かれており、これも参考になります。ご関心ある方はフォローを。で、今回は海外メディアの報道が目立った財政赤字相場である。結果的には宝くじに当たったようなもんだが、初期的にショートで入った向きが、少しでも今回のシナリオを描いていたとしたらナイスであった。 民主党政権が発足直後

  • 新郵政を赤字国債の受け皿にしても国内の国債消化力が増すわけではない | 本石町日記

    引き続きツィッターの方に傾斜気味で、こちらのエントリー更新が停滞しており、申し訳ありません。今回もツィッターでのネタを展開する形となりますが、もともと思い付きネタをエントリー化している側面が強く(まさに備忘録的)、ツィッターやるとネタがそちらで捌けてしまうという感じでありましょうか。で、それはともかく、斎藤次郎氏の起用で新郵政が赤字国債の受け皿に使われるのではないか、との観測についての考察であります。 郵政はご案内のように預金を原資に投融資している。何かを新たに買う場合、原資が必要となる。金がなくては何も買えないわけだ。資産を増やすには、それに応じて負債(預金or市場性調達)も増加しないといけない。政府が赤字国債をどんどん買わせるなら、郵政は預金をどんどんかき集める必要に迫られる。で、この預金はもちろん無から湧いてきやしないので、誰かがどこかに貯金しているものが郵貯に流れることになる。 ま

  • 記者クラブ開放のビジネス的側面の考察-本石町日記

    しばらく前、ツィッターで記者クラブの開放問題をつぶやいていたので、そのまとめをこちらでやってみたい。私がこの問題で関心があるのは、このエントリーに関連するが、開放後のビジネスモデルである。ここでは対象となる記者クラブを官公庁に絞る(つまり政治経済ニュース)が、誰でも参加できるようになれば、果たして誰が生き残るのか。 まず、現状である。マスコミは「記者クラブ」をベースに取材し、マス向けにニュースを流している。一部はマーケット向けに実務的なニュースを流している。で、儲かっているのか。ダメである。どこも苦しくて悲鳴を上げている。ニュース量が減って、売り上げが落ちたのか。違う。むしろニュース量は政変やら金融危機の余波で増大しているかもしれない。主因は、広告収入が落ちていること。ニュースに関係なく、企業は金を払ってくれない、払う余裕がないのだ。 新聞社は個人にニュースを売っているが、広告収入の減少を

  • 日銀短観、ここだけの解説=おまけ・クルーグマン教授の金融政策へのコメント | 本石町日記

    日銀短観が出た。大方はマスコミが解説済みであると思われるので、ここでは細かいところを幾つか。 ・DIが最も改善したのは大企業の「非鉄金属」 -62→-19 (+43) ・DIが最も悪化したのは大企業の「情報・サービス」 -21→-27 (-6) マスコミかな? ・DIがプラス圏なのは大企業「料品」(+1)、大企業「通信」(+31)、中堅「通信」(+4)。 通信は何でこんなに好調なのだろう。 ・DIが最もマイナスなのは中小「木材・木製品」(-73) 毎回好評?の金融機関の業況判断などはどうなっているのか。まあ、亀井モラトリアム織り込み前のものだと思われるのだが。 ・銀行業はプラス圏に浮上。金融環境が良いからだろうか。 ・証券業はまだマイナス圏ながらも25ポイント改善。相変わらずのボラです(苦笑)。 ・貸金業・投資業等は-43のままでびくともせず。まあ、ノンバンキングは叩き潰されたので。酷い

  • 民主党・峯崎先生の政投銀JAL向け融資の厳しい追及=参考まで | 本石町日記

    先週末からデルタやらの報道でJAL周辺が騒がしく、そういえば民主党の先生が国会でJALへの政府関与を問題視していたなあ、と思ってちょいと調べたら、6月23日、参院・財政金融委員会での峰崎直樹先生だった。質疑はかなり長いので、関心ある方は、議事録を直接ご覧頂きたい。取りあえず先生の質問を中心に簡単に紹介したい。答弁をほとんど飛ばしての紹介ですので、話はつながりません。あしからず。 ○峰崎直樹君 この金融危機対応融資というのは何で、これが当に日航空に該当するのかどうか。よろしいですか、責任持って、今日は当は大臣、所管の大臣がよろしいんですが、これはもう大臣、副大臣一体だと思って私はこれは厳しく質問させていただきますのでお答えいただきたいんですが、日航空は、この金融危機対応融資というものは基準があるはずですけれども、その基準に該当するんですか。 ○峰崎直樹君 いやいや、基準は何なんですか

  • BIS自己資本規制強化の考察=取りあえずは景気に配慮 | 本石町日記

    BISのバーゼル銀行監督委員会が自己資規制の強化で合意した。夕刊では各社報じているが、日銀仮訳のプレスリリースはこちら。予想された通りに優先株が多い邦銀には厳しい内容となったが、取りあえずは景気への配慮がなされたのは一安心であろう。具体的には以下のところ。 「実体経済の回復を阻害しないよう、これらの新たな措置を段階的に導入するための適切な実施基準が策定される」 これが景気が十分に回復して段階的に実施する、という意味であるならば邦銀への影響は大したことはないのではないか、と考えられる。景気が回復していれば株価も安定or上昇基調となっており、ブルマーケットであるならば邦銀の自己資強化に伴う株式の発行も容易に消化される、と考えられるためだ。 ただ、個人的には今回の資強化は、欧米監督当局のある種のポピュリズム的な対応ではないか、と思っている。各国とも金融機関に対する公的資金注入は国民から非難

  • 民主党政権下の金融政策論戦の焦点 | 本石町日記

    金融政策をめぐる国会論戦の焦点と見所などについて箇条書きでまとめてみた。 ・与党民主党 基路線→白川体制の生みの親として日銀の独立性を尊重。財政・金融の分離原則を堅持する。 見所 野党時代は日銀を政府に抑圧された存在と位置付けた。低金利政策や国債買い入れは政府・与党にやらされている、という解釈である。大塚先生は下でも紹介したように43条の使い方にも否定的で、低金利については失われた預金利息を日銀に計算させて、その数字を総裁に言わせていた。従って、野党時代と整合的な金融政策は利上げ、国債買い入れの減額、43条乱用禁止といったところか。そこまでやれば筋は通り、野党時代に日銀を与党攻撃の単なる材料に使っていなかったことが証明される。 ・野党自民党路線→野党になったので、与党時代からの整合性はどうでもよく、日銀を守る与党を攻めまくる。 見所 攻め方の鋭さが焦点。野党時代の民主党と同じ主張を

  • あるメディアが記者クラブを除名されたら…=逆説的だが、超強力なメディアになるかも | 本石町日記

    ツィッターで「記者クラブを楯にして新聞を有料化しようと企てる人たち」というエントリーを知った。まあ、そういう考えもあるのだろうなあ、との感想を抱きつつ、ちょっと別なこと考えてみた。談合に参加せず、記者クラブを除名されたメディアの行方である。 エントリーでは「新聞社お家芸の『記者クラブからの締め出し』をすれば、その社には情報が入らなくなる」とあったが、この情報が公的機関のものなら、別に記者クラブにいなくても不便はない。各機関のホームページで開示されているからだ。この点は日銀も同様で対外発表において記者クラブも一般向けも差はないと思う(詳細な照合は行っておりません)。 一般的に記者クラブだけに重要事項が発表されることはまずないのではないかと思う。重要なことであるほど一般向けにも発表するはずで、調べたことはないが、多少タイムラグが生じ得る程度ではないだろうか。日銀もほぼ同時のタイミングで発表して

  • 民主党政権が外貨準備を振り回すと世界経済の超巨大黒鳥になるのではないか、と思った件 | 本石町日記

    恐らく民主党政権になるのだろう。で、新政権になって多少政策運営で混乱しようが、日人が自分で選んだ政権なのだから、自己責任原則である。これは仕方がない。去年は日銀総裁人事が野党の突発性何でも反対症候群に見舞われ、たまげた結果になってしまったが、これもまあドメスティックな問題であって、外界から見ればなんだかよく分からんことやっているね、という見せ物を提供したようなもの。だが、世界が笑っては見ておられないことが一つだけある。我が国の「外貨準備」である。 政権がどうあれ、この扱いは要注意である。介入のやり方にはいろいろ異論はあるかもしれないが、基は通貨安定の結果として積み上がったシロモノであり、決して運用の発想を持ち込むものではない。いくら外貨準備の規模が膨大であろうが、運用資産ではないので「リスク」というものはない。強いて言えば、将来のもしかしたら起こり得るかもしれない通貨防衛に際し、戦略備

    shibudqn
    shibudqn 2009/07/22
    コメント欄1人目が意味不明なのでメモ
  • 速水氏の思い出 | 本石町日記

    速水元日銀総裁が亡くなった。哀悼の意を表したい。 速水氏が総裁として在任した「速水体制」は、金融&プルーデンス政策の凝縮した5年間であった。ゼロ金利、量的緩和、時間軸政策、株式の買い取り。水面下では非伝統的手段(質的緩和)が議論され、取材ネタはテンコ盛り。何か起きて日銀が何かやるたびに、知識が新たに蓄積されていく日々であった。最近話題の銀行券ルールができたのもこの時代。お陰で日銀B/Sから見るオペ(&政策)に土地勘が持てるようになった。 その後の福井体制、そして現在の白川体制。政策をめぐって色々と議論されたが、多くは速水時代の大いなる決断の後日談のようなもので、某幹部いわく「速水体制の遺産でっている」わけだ。バブル崩壊に見舞われた各国中銀の政策論が古参金融マンに概ね理解できるのも、速水時代の経験があるため。その意味では我々の知識の源泉となった時代である。速水体制は金融政策史上、評価されて

  • 昔の「先輩の声」はビビッドで参考になる=茶話会・第三弾 | 本石町日記

    日銀採用ページの「先輩の声」は、昔はリアリズムがあり、取材上も非常に参考になった。世の中、全般に情報管理が厳しくなり、いろいろな組織の声から息遣いが薄れた。私は、日銀の先輩諸君らの声をかなり保存していたが、多くはパソコンの故障や交換時のデータ喪失によって消えてしまった。以下は唯一残っていた某氏の声である。これは非常に良い。日銀諸氏(&インタバンク関係者)は某氏が誰かはお分かりになるかもしれないが、取り合えず個人情報は省いた。日銀を志望するみなさん、ご一読を。 ーーーーーーーーーーーーーーー 総合職 <BOJ Life> 199x年入行 某氏 金融市場局金融調節課は、日銀が金融政策の一環として行うオペレーション(金融市場への資金供給・吸収)の実務を担当する、文字どおりのフロントラインである。金融政策運営に対する国民の関心が高まる中、マーケットからのシグナルを的確に評価・分析する作業は必要不可

  • 共産党・大門先生の主張にしびれました… | 本石町日記

    国会中継はモニターしているが、もちろん全部を入念に視聴するわけではなく、総裁など日銀幹部が答弁に立つ場面に集中する。つまり適宜のモニターである。関係ない場面では別な仕事とかしているのだが、たまに垂れ流しの状態でも質問者・答弁者の発言が耳に入るときがある。発言内容に惹かれるキーワードがあるため。総裁らが呼ばれた一昨日の国会(参院財金委)で聞き入ってしまったのは共産党・大門実紀史議員の質疑でありました。 興味を引いたキーワードは「日経」でありました。多少脚色すると次のフレーズ。 大門先生 「この日経一面の記事は何ですかあ(怒)。CPを買えって言うんですかあ(怒)」 このフレーズがいきなり耳に入り、ちょっと聞く体制に入る。で、どんどん聞き入った。ポイントは以下の通り(これも脚色あり)。 ・CPを買って、それで効果があるとしましょう。 ・でもよく聞いてください、みなさん。効果がある、というのは市場

  • 憂鬱な内容だが、多分そうなりそう=Market Ticker、今年の予測集 | 本石町日記

    金融系ブログで「The Market Ticker」というのがある。キャピタルマーケットに軸足を置いたブログだが、ライアーズ・ポーカーを書いたマイケル・ルイス的な香りがあり、なかなか面白い。金融関係者にはお勧めです。興味があればご参照を。 このブログのちょっと前のエントリーに今年の相場予測があった。私は、せめて今年上期には世界経済は底打ちして欲しい、と願っているが、これはまあ願望です。職業的上の見立てとしては、恐らくはそうはならないだろう、と見ている。で、The Market Tickerの予測だが、私の悲観的予想とほぼ合っておりました。憂ですけどね…。場所はこちら。主な予測は以下の通り。 ・経済は今年、回復しない。失業率は8%前後に到達。真の失業率(U-6って言うんですか?)は15%突破へ。 ・インフレにはならず。むしろデフレの波が住宅以外に広がっていく。 ・住宅価格は崩壊続く。一部ポ

  • Bailout Cost Exceeds All American Wars=米危機対策費は過去の主要な戦争の総経費を超えた | 本石町日記

    Bailout Cost Exceeds All American Wars=米危機対策費は過去の主要な戦争の総経費を超えた 英米ブログ巡回で見つけたネタです。場所はこちら。米議会調査局(CRS)が過去の主要な戦争のコストを計算したリポートがあり、その総経費と米政府が昨年打ち出した金融危機対策費を比べたもの。それによると、米主要戦争の総経費はインフレ調整済みで7.2兆ドル(700兆円ぐらい)。これに対して今回の金融危機対策費は8.5兆ドル(850兆円弱)となるそうだ。 CRSの調査リポートは、それ自体が興味深いので、関心がある方はこちらを参照。ちなみに第二次世界大戦の米出費は2960億ドルで、インフレ調整して現在のコストに引き直すと4.1兆ドルとなるようです。調査対象で最も古い戦争は当たり前だが、独立戦争。これは当時は1億100万ドルで、現在に換算すると18億2500万ドル。あまり経費かか

  • 日銀月報の「基調」動向は…=水野委員、Last Man Standing | 本石町日記

    「金融経済月報」は様々な日銀文書の中でも重要度は高く、それだけ文学(修辞学)的にかなり力の入ったペーパーである。表現が多少でも変わると、それはそれなりに意味のある変化であり、この変化を読み解くのは日銀ウォッチ上、価値あることが多い(経済的な付加価値はない)。日銀文学上の変化として注目される事象の一つは「基調」の数である。 「基調」が挿入されるのは、統計動向が想定からズレたときであり、このところ「基調」は増加基調である。今年に入ってからの「基調」動向を思いつつままに挙げると以下の通り。 生産は増加→生産は増加基調 設備投資は増加→設備投資は増加基調(今回くっついた) このほか、物価はプラス「基調」とか、ありますね。 また、「基調」に順ずる用語として「全体として」、「均してみれば」、「平均的には」といったものがある(ほかにあればご指摘を)。今月は、「世界経済の拡大」が「世界経済は全体として拡大

  • 日銀の個人消費の判断をめぐる考察=いずれにせよ日銀文学上は格好悪い | 本石町日記

    日銀の個人消費の判断について、システム5.1さんから「英語表記は下方修正ではないか」との指摘があった。確かにそう見える。日銀もそういう指摘が出ているのが気が付いているようであった。ただ、「増加基調」→「底堅い」との部分だけの比較は「意地悪な見方」なんだそうである。「伸び悩み」が取れたことの方が判断の前進として大きい、という理屈であった。総合すると、部分比較はやや後退、伸び悩みが取れたのが大きい前進、ネットするとやや前進、ということのようです。 ところで、そもそも論だが、「やや伸び悩み」という言葉が加わるのは日銀文学的には美しくない。なぜなら「増加基調」の「基調」はある程度の振れを容認しており、「やや伸び悩む」程度の動きは「基調」で十分に読み込めるからだ。なぜ付け加わったのか。言葉が加わるときは得てして判断が大きく変わる予兆であることが多い。つまり、調査統計局としては個人消費の判断が「基調」

  • 新聞販売所との正直な取引を通じて推察する業界事情=学生Aさんのコメントで思ったこと | 本石町日記

    下のエントリーで学生Aさんから以下のようなコメントを頂いた。 「前から思っていたのですが、『極めて限られた文字量で分かりやすく書け、と教育されている。しかし、物事には限界があって、実際は簡潔に書くと、誤解されやすくなる。』という事ですが、紙媒体だから紙面の制約があるのであって、制約の無いweb版ではそれこそ(小生意気な)小・中学生くらいが読んでも理解できるような物にすればよいのになぁと日々思っているのですが(例えば、wikiのようなイメージ)、どうしてそうならないのでしょうか?中学生並みの金融・政治リテラシーの大人なんて山ほどいるように思いますので、大変需要はあると思うんですが。下手な学校の授業や政策なんかより、断然日人の各種リテラシーの向上に寄与するんじゃないかと思いますし、月額だとかの有料にすれば収益にも貢献しますし」 既に他の方の解説的なコメントも頂いているのだが、改めて端的にお答

    shibudqn
    shibudqn 2008/12/25
    「これは縮小が確定的になったマーケットに対してコストをかけてサービスを強化する構図」
  • 国鉄と米ビッグスリーの相似性&五味氏の見解=「私の履歴書」 | 本石町日記

    日経新聞「私の履歴書」にJR東日相談役の松田昌史氏が登場している。国鉄民営化が話題となったのは80年代。当時、私はご案内の通りに経済・政治に全く興味なく、国鉄動向はさしたる興味もなく傍観していた。干された国鉄労組員の姿とか、民営化に際して泣く泣く故郷を離れる職員とか同情的に報じられていたが、中小零細企業を転々しながら展望なき人生を送っていた私には、何の同情心も起きなかった。むしろ、特別扱いされた労働者らが羨ましかった。 履歴書を読んで、改めて戦後の国鉄史を興味深く追ったのだが、安定職場で強力な労組に守られた職員はやっぱり労働貴族じゃないか、ということ。ふと、これはGMとか米ビッグスリーの抱える問題と同じだという感想を持った。強力な労組がレガシーコストとなった米ビッグスリー。ある意味、ビッグスリーはレガシーコストを切り捨てる「民営化」(=この場合はチャプターイレブン)が必要ということになる