■「下の世代にバトンを」 全共闘世代はなぜ沈黙するのか−。その答えを模索した第1部「隣の全共闘」。当事者にとっては“触れられたくない”テーマであることはわかるが、連載を通じて読者からいただいた50通を超える手紙やメールの9割以上は「全共闘以外」の世代からだった。 以前にこの連載で、「全共闘世代は、この連載を読まないだろう」と書いたが、実際にそうだったのだろうか。あるいは、当然のように“沈黙”を守り通しているだけなのか。逆に、群を抜いて多かったのは40代から50代前半の意見であり、一世代上の全共闘世代に対する「反発」が予想以上に目立った。 《小学生時代の同級生の父親が無責任な過激派活動で重傷を負わされた》という大阪府内の会社員(43)の意見。《彼らは、学校では教員、企業では上司の世代に当たるが、非常にわがままな集団にしか見えませんでした。彼らは「主義」は立派なのですが、結果を出すための具体的