矢沢永吉と、「お金について、あえて。」考える NBO 糸井さん、それでは、6月6日に開催する矢沢永吉さんとのトークライブ「お金の話を、あえて。」と連動する「おカネの話」について、改めてお聞きしたいと思います。糸井さんご自身が、「ほぼ日刊イトイ新聞」の今年のテーマのひとつが「お金」だ、とおっしゃっていますね。なぜ今、「おカネ」、なんでしょうか? 糸井 実は、「お金」については、個人的にずーっと考え続けてきたんですね。むずかしいなあ。どうやってお金と付き合えばいんだろう、と。 で、僕以上にお金のことを真摯に考え続けてきたのが、矢沢永吉さんです。お金に関する僕の先生の一人と言っていいかもしれない。 1978年、最初の自伝である『成りあがり』で、矢沢さんは、それまでの「ミュージシャンやアーティストがお金の話をするなんて下世話じゃないか」とった世間のタブーを破り、「お金、大切だよ、ほしいよ」と堂々と