(「『押し付け』ではコミュニティは生まれない」から読む) (「地域住民の日常に寄り添うから存在意義がある」から読む) これまで2回にわたって、「カフェ」について入川秀人さんにお話をうかがってきました。 カフェと言うと、コーヒーを飲んだりケーキを食べたりするだけの、飲食店の1つのジャンルに過ぎないと一般的には思われがちです。しかし、入川さんが実際に手掛けた事例を見ていくと、カフェとは、飲食の場という存在をはるかに越えて、人々の生活に密着していることが分かります。さらには、ビジネスとして興味深い可能性を持っていることも見えてきました。 今回はそれを踏まえて、カフェが「社会」や「時代」とも密接に結び付いているということについて、考えていきます。 * * * * * * * * * * * 子安 大輔(以下、子安) 「カフェ」というのは飲食店でありながら、他