まさにわたしのために作られたMOOK。嬉しすぎる。 東京駅で時間がつくれそうなとき、欠かさず必ず通っていたのが八重洲ブックセンター。だが、昨年から180度方向転換し、出口は八重洲口ではなく丸の内北口になった。目指すは丸善4階、松丸本舗である。 ここが危険なのは、放し飼い状態になること。いつもは複数の図書館をやりくりしたり、勇気の人差し指でamazonポチっとしていたのが、完全開放される。新刊本に餌付けされている飼い犬から、リミッターカットされたハンターになる。財布におカネ入れてなければ買えなかろうと思いきや、カードOKというデンジャー・ゾーンだ。しかも週末の家族サービスの合間を縫って訪れるので、真昼のゲームのよう(もちろん、夜ならホット・サマー・ナイトになる)。 ここでは、書物への偏愛は吐息のように漏れでる。書有欲(≠読書欲)の炎をぬけて、行き先のない旅に身を投ずるのだ。ありのまま起こった